田中碧、日本から戻って中2日でフル出場、プレイヤー・オブ・ザ・マッチ選出。

イングランド・チャンピオンシップ、リーズ・ユナイテッドVSシェフィールド・ユナイテッド。田中碧は日本でオーストラリア戦にフル出場してからイングランドへ戻って中2日という強行日程でスターティングラインアップに。
リーズ・ユナイテッドのフォーメーションは4-2-3-1。田中碧は中盤センター2枚の一角。中盤センターでコンビを組むジョー・ロズウェル(マンチェスター・ユナイテッド出身、イングランドのアンダー世代代表経歴有する)だが、ロズウェルの方が前目へ出る感じで、田中碧は再三センターバックの並びに落ちたり、という役割。
キックオフから1分過ぎに味方からのパスをワンタッチで右サイドのスペースへ落とす素晴らしいパスを繰り込み、おお、いきなり好プレー。その後も縦に鋭いパスを何度か付けるなど(そのボールの質はもうちょっとだが…)好パフォーマンス。

先日のワールドカップ・アジア最終予選(3次予選)のオーストラリア戦では中盤底を守田とコンビを組んだが、守田の方が(いわば遠藤航の役割というか)低い位置取りで、田中碧は前目に動いていたが、この試合を見れば、それ逆の方が良かったんじゃないかと。
2020年頃の川崎フロンターレ(4-3-3のフォーメーション)では確かに守田がアンカーでその前に大島と田中碧だったと思うが、それから4年も経過しているし、守田の攻撃参加というか攻撃面での貢献がこの最終予選で大きな機能を果たしていたんで(対戦した各国もそれを認めているし…)その守田を低い位置でプレーさせたことがオーストラリア戦で手こずった要因の1つでもあったろうと私は思っていたんで(先日のオーストラリア戦のエントリーでも実は遠藤航より守田のバックアッパーの方が必要だったんじゃないか、と書きました…)なのでこの試合で一層その感を強くした次第。

アンカー的な位置だと守備面、フィジカルコンタクトで弱点になるんじゃないか、、、という言う向きもあると思うが、それはそういう勝負をせざるをえない状況になることに問題があるのであって、このシェフィールド・ユナイテッド戦を見逃し配信で視聴してみることをお勧めしたい。少なくとも参考なりモデルにはなると思います。
この試合では後半、何度かのカウンター阻止、ペナルティエリア内での身体を張ったデュエルなど、守備面でのビッグプレーもあった。(だからアンカー的な位置で行ける、と書いてるのではありませんが…)
日本代表のスタッフも、田中碧に対する概念というか先入観を変えた方がよいかもしれない。
逆に攻撃面での機能性・想像性が物足らない、ということでもあるんだが。(3年前のオーストラリア戦では初スターティングラインアップで窮地の日本を救う先制ゴールがあったけどね…)

試合後の各方面のコメントでも田中碧には大きな賞賛。中には、ズバ抜けていた、とか完璧なパフォーマンス、といった形容も。
現地中継映像でも後半立ち上がりに2度ほど田中碧を抜き、試合終了間際には再三抜いていたし(10秒くらいも抜いている映像もあった)試合後も何度も、、、時間を追うにつれて中継クルーの目を捉えさせたのが明白にわかる。

試合の方は前半スコアレス、69分にコーナーキックから先制、アディショナルタイムにダメ押しゴール奪ったリーズが2-0で快勝。前節まで5位だったが上位の(首位と同勝点で2位だった)シェフィールド・ユナイテッドに勝点で並ぶことに成功、得失点差で暫定2位浮上。(※追記。サンダーランドが1日遅れで開催された試合で勝点3ポイントを積んだため、今節を終了して3位。だが首位に3ポイント差、2位に2ポイント差だ)
今後もリーズの試合をアンカー的な役割の田中碧のプレーを注目して見させていただこう。

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