恐るべしクロアチア。延長前半終了間際に失点するも追いつき、PK戦を制してセミファイナルへ。

クロアチアVSブラジル。スコアレスから延長戦へもつれ、延長前半終了間際にネイマールの神技のようなワンツー2つを駆使しての正面突破…からの天井に突き刺すゴールが決まった時、誰もがブラジル勝利と思ったことだろう。
ところが延長後半、残り時間も数分といったところでクロアチアは左からのクロスをワンタッチでペトコヴィッチがフィニッシュし、これがマルキーニョスをかすめてディフレクトしてゴール隅に吸い込まれて同点に追いつく。
PK戦はクロアチアのゴールキーパー、リヴァコヴィッチがまた1人めを止めて、クロアチアは4人全員が決め、ブラジルは最後にマルキーニョスが左ポストを叩いてしまって決着。
優勝候補の前評判高かった(しかも Round of 16 では大幅なターンオーバーと後半を流した省エネでこの試合に臨んでいた)ブラジルを下した。

クロアチアはブラジルに相対してまったくビビることもなく、技術の高いトラップとボールの繋ぎを随所に披露。
Round of 16 で日本はクロアチアにPK戦で惜敗したわけだが、日本も満遍なく技術は(インテンシティとかも)格段に向上したが、ここまでのレベルにはまだ到達していない。そしてバラツキが大きい。
その点をとっても、クロアチアとはまだ大きな差がある。
今年6月に東京で行われたブラジル戦を思い出してみればイイ。あのブラジル戦、日本は固い守備でブラジルに対抗した(PKでの1失点のみだった)が攻撃はほとんど出来なかったしなぁ。
日本はクロアチアに対してPK戦で惜敗といっても、ブラジル相手の試合を通じて、そうした辺りがより露わになったんじゃないか。
なんでね、ベスト8の壁は実は相当厚いんだよ。

確かに今大会で日本と同組になったコスタリカは2014年大会で、前回大会で同組になったセネガルは2006年大会で、あるいはガーナも2010年大会で、既にベスト8へ進んでいる。
いわば「アウトサイダー」の地域の国で日本より先にベスト8へね。
セネガルやコスタリカやガーナに日本が劣るとは思わないが(ま、コスタリカには今大会で0-1の敗戦を食らったが)それらは多分にその時に幸運に恵まれたものと考える方が合理的だろう。
考えてみれば「211ヶ国」(211の国と地域)の中でベスト16内なんだから(それで満足とかいうわけではなく)それもフットボールは最激戦競技であって他競技とは全然全然違うわけで、もっとそこは日本人が認識し評価した方が良いこと。
そういうことが日本人にはわかってないんだよな。ベスト8とベスト16との間の大きな段差も。

約2時間45分に及ぶクロアチアとブラジルの激闘、、、まったく退屈することもなく時間が経つのも早く感じられるくらい見入ってしまった。この試合は何度も繰り返して見たいもの…教材としてね。
しかしこれでも “サッカーは90分やっても1点か2点しか入らないからツマラナイ” とアンチかまして来るんかよ…ってところだな。(ま、その件については追ってまた…)

クロアチアの同点ゴールも、それまでも結構ボールは前線に入っていたんだが、ブラジルのディフェンダーの壁にコースが無い(空いてない)という判断だったんだろう…トラップしてたんだよな。それがあのシーンは(ヤケクソなのかもしれんが…笑)ワンタッチでフィニッシュした。
こういうヤケクソ(?)ぶりも勝負として重要だと、あらためて思いましたね。

ネイマールのゴールは、あの時間であの超絶プレーはフットボール史に残るパフォーマンスだったけどな。

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