アタランタのアメーバのようなクモの巣のような守備@ヨーロッパリーグ・ファイナル。
2024.05.27
レヴァークーゼンは先週末のドイツカップ(ポカール)で優勝を果たし、リーグ(ブンデスリーガ)優勝と合わせて2冠達成。国内2冠獲得は2011-12年シーズンのドルトムント(クロップ監督で香川も大活躍…そのシーズン後に香川はマンチェスター・ユナイテッドへ移籍)以来。レヴァークーゼンは国内外のコンペティションを通して無敗でブンデスリーガ優勝を果たしたが、先週ミッドウイークのヨーロッパリーグのファイナルではアタランタに0-3で完敗。結局その1敗が2023-24シーズン唯一の黒星ということでシーズンを終えたことになる。
そのヨーロッパリーグのファイナルで見せたアタランタの守備は、これは何度でも見たい(見返したい)体で、、、特に前半。元々アタランタのそういう指向というかシステムは何度も見てきたんだが、このレヴァークーゼン戦では(互いに3-4-3のフォーメーションだったこともあるかもしれないが)ものの見事に機能したもの。
多くの方々がアタランタのマン・ツー・マンディフェンスと表現しているが、私にはあんまりマン・ツー・マンにま見えないだな。ハイプレスというのともちょっと違う。
ハイプレッシャーを仕掛けるというんではなく、選手間の距離が絶妙に複数人で相手ボールホルダーに寄って行く感じ。それこそヒタヒタ、、、といった形容になるような。相手ボールホルダーとの距離も絶妙かつ常に可変。クモの巣のよう、、、複数人での囲み方がまるで生きているようで常に変化してアメーバのよう。。。そしてそこからブレイクしてその中の1人が行く時は行く、そのタイミング感と適切感。
これだと無駄な動きや無理も生じないので疲労も少ないし、ケガとかのリスクも低かろう。
その昔、今から四半世紀ほど前に当時のファーガソン監督のマンチェスター・ユナイテッドの似たような守備を(それこそ)スカパーで視聴して感嘆したが、それ以来の目の保養ともなりそうなアタランタの守備。
そういう実に有機性の極みみたいな守備だから、こぼれるボールも拾えるし、攻撃への転化も実にスムース。そのとおりに前半で2ゴールを奪って試合を優位に展開して行った。
これほどハマって実にお見事。アタランタだって毎度毎度こうじゃないわけだが、いや~こういうのがJリーグで見られるようになったりしないもんかね。