9月4日に国内でパラグアイ戦だってさ。

2010.07.23

興行的にはナイスなマッチメイキング。私が担当者でもそうするだろう。意味的・価値的に特段 Good とは思わないけれど、興行的観点からは Good Job だろう。9月4日と7日はインターナショナルマッチデイだが、ヨーロッパ選手権の予選、アフリカ選手権の予選が入っているので、ヨーロッパやアフリカとか組めそうにないし。

ちなみに韓国は8月11日にナイジェリア戦なんだって？
で、韓国の新監督（韓国人監督）はスペイン・サッカーをめざすそうで。しかし日本にしても韓国にしても、どうしてもいつまでも、その時のトレンドというか、その時その時のメルクマール的なものを「めざす」対象にしちゃうんだろうね。自らのベーシックなところを分析し積み上げていくということをしないというか。
韓国については、今回のワールドカップに向けて「ワールドカップ仕様」をつくってきたと思っているが、グループリーグ2戦めのアルゼンチン戦の前半で2点のビハインドとなったところで、後半からはその「ワールドカップ仕様」をやや捨てて、元々の??アグレッシブなプレッシングスタイルを押し出していったように思うが、どうも世間の評論家やお偉方にはそっちの方が良く見えたようで。韓国がやろうとしていた（ように見える）「ワールドカップ仕様」は私には一定理解できるのだが、アジアのチームがやろうとした「ワールドカップ仕様」の1つのモデルは、どうやら早々にあっちへ置かれてしまうらしい。
さて、TBSの「スーパーサッカー」（「スパサカ」）のことについて。
「スパサカ」が終了し、金曜日深夜に新たな番組がスタートすることが発表されたのが2月。既にそのかなり前から周知のことであったので全く驚きもしなかったわけだが、この方針（というより謀略）は何年も前から存在していたので、よくここまで粘ったな…と言ってあげたかったくらいだった。
というのは、「スパサカ」は土曜日夜中の番組にもかかわらず高視聴率で、にもかかわらずTBS上層部としては何とかして打ち切りたい（葬りたい）と思ってきたということ。同時間帯はスポーツニュースの枠だが、通常のスポーツニュースよりもずっと視聴率が良かったのはよく知られていることで、何としても葬りたいTBS上層部としては、なかなか苦労したことだろう。スポーツニュースで野球やっているより「スパサカ」の方がはるかに視聴率高いんだから。「スパサカ」内でもスポーツニュースコーナーに変わると、ガクンと視聴率が落ちていた。そこでTBS上層部は最終手段として、昨年4月から「S1スパサカ」（「S1」とはTBSのスポーツニュース番組名）という、従来の「スパサカ」にスポーツニュースを無理やり合体させた番組にマイナーチャンジ。そして実質的にサッカー「番組」を縮小した。そうすれば当然「スパサカ」とうたっている番組の視聴率が下がることも、織り込み済みだったろう。
なんでそこまでして強引にサッカー専門番組を強引に葬りたいのか、私は知らん。ただ言えることは、旧来メディアにとってはサッカーはできるだけ目立たないようにしたい、事情や内実を知らない大衆にマイナスイメージを植え付けたい、これ以上人気が高くならないようにしておきたい存在である（あった???）ことは間違いない。野球を脅かすから？ 自分たちの利権が少ないから？ ま、その辺はこちら（2月頃のエントリー記事）をご覧ください。現場の悲鳴も垣間見られます。そして考えてみてください。
http://supportista.jp/2010/02/news10135516.html （サポティスタ「TBS 『S☆1 スパサカ』が金曜日へ」）
もう1つ言えることは、そこまで地上波TVがサッカーを貶めようとも、残念ながら、もはやサッカーは廃れないということ。今はネットもあるし、実際にJリーグのスタジアムに足を運ぶ多くの老若男女の人々の存在がある。
2月の時点では、それでも影響は少なくないと思った、主体性あるとは言い難い大衆への訴求やイメージとしては。しかしワールドカップでの日本選手たちの頑張りのおかげで、もはやほとんど忘れた痛みかもしれない。しかしこの愚行は多くのサッカーファンは永遠に忘れまい。TBSもそれを多少は恐れたのか、4月より金曜日深夜に開始した《Jリーグ応援番組》に「スーパーサッカー」のタイトルを付して（「スーパーサッカー～あしたのJ～」）誤魔化している。しかし何を今さら「Jリーグ応援」だよ。Jリーグ応援が金曜日深夜1時の番組?? サポーターでも見てくれれば儲けモノ?? あいにくだね、サポーターも明日の出陣に備えてお休みなんじゃないか？ じゃあ、だから誰が見るっていうんだ。ちなみに私、一度も見たことありません。
さて、ではJリーグや日本サッカー協会がどう戦略立てし、どういう戦術で戦うのか？ もうちょっとTV業界に対してしっかりやって欲しい。Jリーグはスポンサーになって番組をやるって話、その後どうなってるんだ??? 5分枠のショート番組をあちこちでチョコチョコやってるけれど、あれらがそうなの？ 私だってほとんど把握してないし、見ちゃいないよ。まさかこのTBSのお茶濁しの「スーパーサッカー～あしたのJ～」もそれだとか言わないでくださいよ。今回のワールドカップで小野剛氏の解説がとても好評だったように、ライト層の取り込みを意識し過ぎるあまりに、TV業界の古い発想や先入観の枠にはめられないで、ライト層でも関心を持てるような、やや専門性や分析性のある内容構成とコンセプトを是非やって欲しいな。きっとライト層にもさらに興味関心を持ってもらえ、面白がってもらえると思うが。
フジTVのスポーツニュース「すぽると」だが、月曜日は「マンデーフットボール」とタイトリングして海外サッカーに時間を割いてくれているが、それはそれで楽しいし視聴率も「マンフト」は随分良いともずっと聞かされているが、「マンデーセレクション」というゴール集に是非Jリーグも加えてもらいたい。「マンデーセレクション」は海外フットボールからのセレクトと言うなら、別枠でJリーグのファインゴールを幾つかでも扱って欲しい。日テレの「月刊 サッカーアース」ではゴール集の中でJリーグのゴールも混ぜてんだから。