チャンピオンズリーグ、セミファイナル1stレグ…試合後トゥヘル監督の講義。
2024.05.01
バイエルン・ミュンヘンVSレアル・マドリードの1stレグ。バイエルンがボールを持ってほぼハーフコートでの攻防の時間帯が続くが、24分、レアルのクロースが中盤深い位置で前を向き、ヴィニシウスが受けに下がって来たところ一転、反転して裏へスプリント、、、そこへクロースの超絶スルーパスがズバリと通り、ゴールキーパーとの1対1を制して先制。
ヴィニシウスが受けに下がったところに食いついて行ったのがセンターバック右に入っていたキム・ミンジェ。この前のシーンで、右からの斜めの差し込みにキム・ミンジェが鋭い出足でボールカットしたシーンがあったが、あれでもしかするとキム・ミンジェは(「貪欲に」←トゥヘル監督の表現)出て来ると見切ったか???
試合後の会見でバイエルンのトゥヘル監督が、このシーンについて御講義。
曰く、、、彼は守備のトライアングル(三角形)を望んでいるかもしれないが、守備の三角形は外からの走路が裏に抜けて来た時に昨日する、、、とな。
ほぉほぉ…
終盤にロドリゴを倒してPKを与えたシーンについても(先制されたが後半に逆転してたが試合終盤にPKで追いつかれた…)彼は全ての場面でずっとインコースを走っている、、、突然ロドリゴに不必要に内側のレーンを空けた、、、ダイアーが助けに来たのに貪欲にもファウルを犯した、、、
ほぉほぉ…
実に勉強になりますなぁ。
会見で個人を名指しで厳しく指摘するのはどうかと思うが、トゥヘル監督としては折角イイ展開を作っていたのに、なのに先制を許してしまい、それでも後半に逆転に成功したのに、、、といった気持ちが強いんでしょうな。
キム・ミンジェに限らず、アジアの選手がそういう判断や状況対応ができるかどうかは、まだまだ奥が深すぎる。
レアルの戦いぶりは近年カウンターフットボールになってしまっているが、それも最も今日的フットボールの一面かもしれない。
バイエルンは右サイドバックのキミッヒがほとんど存在感を示せなかったし、シュートも数多く放つが、同点ゴールとなったザネのカットインからの超絶ロケットショット(しかも短いカットインからニアぶち抜きという…思わず声が出ましたがな)以外は窮屈なシュートで、バイエルンでも(そういえばクオーターファイナルのマンチェスター・シティも)そういうフィニッシュになる(させる)モノがあるんだろうと。
とはいえバイエルンも一時は逆転したわけで、なんにしても見所の多い、何かと手本なり教材になる一戦であったかと。
もう一回見直すことになりそうだ(笑)