クラブ・ワールドカップ閉幕に思う…
2023.12.23
サウジアラビアで開催中の現行フォーマットでの最後のクラブ・ワールドカップは、マンチェスター・シティの優勝で閉幕。3位決定戦に臨んだ浦和レッズはエジプトのアル・アハリに2ゴール先取されて一旦は2-2に追いついたものの、さらに2ゴール奪われて突き放され4位でフィニッシュ。
アル・アハリの攻撃力・組織戦術・個の能力は特段凄いとも思わないが、単純にシュートのパワー、レンジの長いミドルシュート、ゴールに向かう推進力など、日本の一般ピープルが見たら面白いと思うだろうな。
Jリーグには(日本の一般ピープルには)そこが少々物足らないかもしれない。個人能力や技術・テクニック、細かな戦術なりシステムは結構高いんだけどな。
…だけどそういうのは日本の一般ピープルにはわからな過ぎ、見えなさ過ぎ、だよな。
浦和レッズは今シーズンを象徴するかのように、攻撃力に乏しくホセ・カンテのシュート能力とショルツのPKでの2ゴールという。ホンっと今シーズンの象徴だったな。
マンチェスター・シティとの対戦では、ホンっと何にもできず、、、何分かに一度レッズがボールを持っても全く前に進められず。。。
それでも粘ってスコアレスで前半を終えようとしたところ、右サイド(レッズの左サイド)で作られて速いクロスにディフェンダーとしては後ろ向き(自軍ゴール向き)でなんとかしようと思ったら、おあつらえ向きのオウンゴールになりますがな。。。
後半も楽々2ゴール奪われて0-3の完敗。試合後、イギリスのメディアに浦和レッズのレベルはイングランド2部下位に近い、、、などと書かれたようだが、ま、あんまり反論はできないかな。
イングランド1部(プレミアリーグ)下位とでも言ってもらいたかったが。
この対戦前にはマンチェスター・シティ側で浦和レッズの分析記事が出てたりしたんだが(そしてグアルディオラ監督も警戒感を表明してくれたり…)それにひきかえ日本は、クラブ・ワールドカップが開催されていることも、浦和レッズが「あの」マンチェスター・シティと対戦することも無かったかのような空気。
昨夜のアル・アハリ(川崎フロンターレでプレーするマルシーニョに何度もオファーを出していると噂のクラブ)との3位決定戦にしても、Jリーグ公式サイトでさえ、昨日午後になって薄い試合レビューみたいなものをアップして、それも各方面からの批判を受けてタタズマイが普通に感じられて、ましてやキックオフ時刻もどこで(どのプラットフォームで)視聴できるかも書かれていないのには呆れましたね。
DAZNで配信する試合じゃないので力を入れられない(?)んだよ、、、というような何処かの誰かのサジェスチョンはリアルな実際のところだったりして。。。
ファイナルのマンチェスター・シティVSフルミネンセは、キックオフから40秒で、自軍深いエリアでサイドから中央に苦し紛れに蹴って逃げようとしたボールをまんまとアケに渡してしまって、アケの見事なカーブのかかったショットがゴールポストに当たってこぼれたところを詰めて先制。
早々にゴールを奪ったシティは余裕の試合運び、グアルディオラ監督も余裕の表情に。
アル・アハリはスルーパスに抜け出して倒されてPK獲得、、、というシーンがったがオフサイド、その後もコーナーキックから見事なヘッドもシティのゴールキーパー、エデルソンがスーパーセーブでゴールを奪えず。結局4-0でマンチェスター・シティの優勝となった。
冒頭で現行フォーマットでの最後のクラブ・ワールドカップ…と書いたが、確かに新フォーマットでのクラブ・ワールドカップは2025年から4年ごとの6月開催となるわけだが(2025年はアメリカで開催)先日エントリーしたように、新クラブ・ワールドカップとは別に、現行クラブ・ワールドカップ仕様の「インターコンチネンタルカップ」なるものを毎年開催することが発表されている。
https://kohs-football.com/7336/
ま、きっとこの「インターコンチネンタルカップ」は中東(なんならサウジアラビア)でずっと開催されるんだろう。
そういえばかつてのコンフェデレーションズカップ(各大陸チャンピオンによる国単位での国際大会)もその名称になる前は「インターコンチネンタル選手権」とか言ってたなぁ。サウジアラビアが創設したもので、その後にFIFA公式大会となり、「FIFAコンフェデレーションズカップ」という名称になり、さらにワールドカップの前年のプレ大会の意で開催されるようになった。プレ大会として開催されるようになったのは、2002年の日韓ワールドカップの時(なのでその前年の2001年に日韓で開催)からだな。
カテゴリー:Jリーグ, アジアン・フットボール2023-24シーズン, サッカー・日本サッカー総合