カテナチオという言葉を久しぶりに使ってしまうしかない…チャンピオンズリーグ、ナポリVSミラン。
2023.04.21
チャンピオンズリーグのクオーターファイナル2ndレグ、1stレグでのミランの1-0を受けて今度はナポリのホームでのリマッチ。
ナポリはオシムヘンが戻って来たのが大きい。そしてキックオフからガンガン攻めまくる。
これを凌ぎ続けるミラン。。。
いやはやここまでで既に、こういう守備って日本のチームにできますか??? と。イタリアといえば「カテナチオ」だが、この表現を久しぶりに使うしかないかと(笑)
日本のチーム(もちろんナショナルチームを含め)こういう専守防衛が(今後も)できそうにないのは、戦術やシステムを超えたメンタルだとか集中力の持続だとか個人守備スキルだとか、あるいは文化だとか場数だとか割り切りだとか、あれこれ言われるんだが、そういうのも当然あるとして、日本人選手というか日本には(どっかに)つなごう…とか、つながなきゃ…とか、(時々は)攻めなきゃ…とか、例えば昨年のワールドカップ後にも選手たちからもコーチからも、もっとボールを持たなきゃ…みたいな声が多発するなんてのは、いかにも日本だな、と。
だけど、そういう矢印に向かうと必ず次のワールドカップで失敗するんだけどな。
で、試合の方は20分過ぎにミランがカウンターからまんまとPKを獲得。こういうのも、コレっすよね…っていうところ(笑)
ま、このPKはナポリのゴールキーパー、メレトがファインセーブ。このセーブもなぁ、、、日本のゴールキーパーじゃ無理だろうって。。。
PKを失敗したミランだが前半終了間際、ナポリの横パスのトラップミスを拾ってラファエル・レオンがドリブリングで運び(70~80メートルも実に巧みなジグザグのドリブル)その折り返しをフィニッシュしてミランが先制。トータルスコア2-0に。
後半もナポリの(おッと声が出る)惜しいシーンが続くが、フィニッシュがマウスを捉えられず。
そしてナポリも、ペナルティエリアの外でボールを持たされる展開になって行き、外からのクロス放り込みが増える。
またミランはペナルティエリアに入られても、ペナルティエリア内に9人が戻っての対応。(フィールドプレーヤー残りの1人も、ペナルティエリアすぐ外まで戻っているし…)
人数かけて守るし、素晴らしく高次のカバーリング、そして機を見るに人数かけて前へ出る、、、こういうレベルは日本には無理っぽだ。将来も無理かもな(笑)
それでも80分、今度はナポリがPKを獲得。だがこのPKはミランのゴールキーパー、メニャンにセーブされゴールならず。このPKストップも凄い。単純にコースを読んでた…ってだけじゃないセービング能力を見て取らなきゃなぁ。
ナポリはようやくアディショナルタイムに、クロス(左サイドから速いグラウンダーで右に展開してのクロス)をオシムヘンがヘッドで合わせてトータルスコア1-2とするが、ここまで。
ミランがナポリを下してセミファイナル進出となった。
セリエでの今シーズンを見ても、この試合の内容からもナポリがミランを上回っているのは明白。
だがフットボールはそうは単純に行かないもの。特にこういうカップ戦ではね。
なお、チャンピオンズリーグ、セミファイナルはミランとインテルの対戦(ミラノ・ダービー)となり、再びイタリア同士の対戦。
もう一方のセミファイナルはレアル・マドリードとマンチェスター・シティという、誰が見ても事実上の決勝戦と言える対戦。
…とはいえ、事実上の決勝戦と言いつつフットボールだし、カップ戦だし、特にファイナルは一発勝負だし、わからんけどね。