ACLファイナル2ndレグ、逆転され優勝ならず…
2024.05.26
1stレグを2-1で先勝した横浜F・マリノスは、UAEに乗り込んでの2ndレグ。両チームの力量を考えるとF・マリノス優勝の確率は高い方だと思っていたが、1stレグでもう少し点差を広げることができたはずだったこと、そしてホームで戦うアル・アインは侮れないこと、そうした点は気がかかりではあった。
UAEに乗り込んだF・マリノスのサポーターがスタジアムに入れない(チケットが当初の枚数を回してもらえない)問題も勃発、、、まったくもってアジアだなぁと言いたくなるが、そういうのもどうかと思うね。
キックオフ、、、F・マリノスがボールを持って押し込むが、アルアインも徐々に押し返してきて10分も経たないところ、、、F・マリノスのゴール前で上手く深い位置(F・マリノスのゴールキーパー、ポープ・ウィリアムスの前に入り込んでのワンタッチポストから決められてアル・アイン先制。アグリゲートスコアを2-2と追いつかれる。
アル・アインはこの相手ゴール前の深い位置に入り込んで(それを狙ってギリギリのオフサイドもあるんだが)そこに短く当てて落とさせるプレーは確かに巧み。
アグリゲートスコアで追いつかれはしたが、F・マリノスも少なくとも1ゴールは奪えそうではあったので慌てる必要もないし、アル・アインは攻撃面でも守備面でもシステム性は感じられず(見られず)単騎突入のスタイルなんで十分行けると思って視聴していたんだが、30分過ぎ、ハイラインの裏に通されてペナルティエリア内で接触プレーがあり、レフェリーはシミュレーションでイエローカードを提示したがVAR介入、オンフィールドレビューにより判定が覆りアル・アインがPK獲得。これをきっちり沈められてアグリゲートスコア逆転を許す。
だがその直後、F・マリノスはペナルティエリア内右でヤン・マテウスが縦に行くと見せかけてヒールで残して(アル・アインはあそこで持ち帰るというスカウティングはしてなかったのかね…)左足ショットを沈めて1点返す。アグリゲートスコアは再び3-3のイーブンに。
そして前半終了間際、というか10分と表示されたアディショナルタイム、再びハイラインの裏を突かれてゴールキーパーと1対1に、、、ここでポープ・ウィリアムスがやや中途半端な判断から前に出て倒してしまい、これは文句なしの一発レッドカード。ここでF・マリノスは10人での戦いを余儀なくされる。
後半、アグリゲートスコア3-3で推移したがほとんどハーフコートマッチの状態に。そして65分過ぎ、ペナルティエリア内右から強烈にニアを(天井ではなかったが全く触れずに)ぶち抜かれるゴールを決められアグリゲートスコア4-3とされてしまう。
アディショナルタイムには追加失点を2つで、この試合1-5というスコア上は大差で敗戦。アグリゲートスコア3-6でアル・アインが逆転で優勝。F・マリノスは残念ながら優勝を逃してしまった。
F・マリノスのハイラインに疑問を呈する向きが多いが、まぁそれもそうなんだが、1人少なくなってからの戦い方(選手の並べ方)もやや疑問を感じるところもあり、あまり秘術を尽くした戦いを展開した感じはなく、ちょっと残念な印象であったかな。
ただ、1-5の大敗とか惨敗という内容ではなかったんだが、試合を見ずにスコアだけ見ればそういう表現をされてしまうかな。
あとは選手層の限界を感じるし、次のACL(今年9月開幕)は「ACLE」(ACLエリート)ということで外国人枠は撤廃されるし、ノックアウトステージ(クオーターファイナルからの「ファイナルステージ」)はサウジアラビアでのセントラル開催(そして一発勝負)だし、東アジアのクラブはより厳しい戦いを強いられることになる。
AFC(アジア・フットボール連盟)には中立的・公平的な運営は望むべくもないところだ。
この試合、DAZN配信でしか視聴できなかったわけだが、JFAとJリーグとDAZNとの話し合いによって無料配信されたはずだが、事前にどれくらい無料配信であることをPRなり周知を図っていたのか疑わしく、そうでなくても(土曜日深夜とはいえ)1:00AMのキックオフだったわけで、その効果や結果はどうだったんだろうな。心もとないことこの上ない、、、って感じなんだが。