なでしこ、ヨーロッパ遠征第2戦。
2023.04.12
日本時間昨夜行われた(ポルトガルから移動して)デンマークとのテストマッチ。
試合の方は後半にオウンゴールで失点して0-1の敗戦。ま、テストマッチなんで勝った負けたはイイんだが、しかしこれでイイっすかね。
3バックで行くのはもうわかったが、(多分)3-4-3のシステム自体が選手間の距離や位置取りも含めて、ほとんど出来てない。隠してる…なんて言えるレベルにも程遠い内容。。。
まず、序盤から立て続けにコーナーキックを与え、それら全て直接ヘッドで合わせられる(幸いにマウスを外れたが…)という体たらく。
中盤(2枚)スカスカ。
前線3枚は前プレスに行くんだが、後ろが連動してないんで余計にスペースが空くし。
ビルドアップもままならない状態、、、パスの付け所を探してる風ばかりで、挙句バックパスが大量発生で、それが短かったり弱かったりでピンチを招く。
サイドで起点を作って(人数も寄せて)サイドから攻撃を仕掛けようという意図なんだろうが、中盤ワイドの選手がサイドにじっと居るもんだから、中盤センターがガラ空き。先日のヨーロッパリーグでのモウリーニュ監督のローマの試合を見てみればイイんじゃないか??? サイドで仕掛けてゴールを狙うものの、中盤ワイドの選手が中に入って来て守備やってるぞ。
30分くらいあたりから、前線3枚の両ワイド(ウイングのつもりなのか何なのかよくわからん…)がさすがに前線と中盤との間に入って来るようになって、ようやくボールが回りかける、、、という始末。
あれもベンチからのコーチングなのか、選手の自主的な判断なのか、どっちなんだろうな。
そういう動きから左サイドを縦に突破してクロス、、、これに右ワイドの清水が逆サイドからニアに入って来た…あたりが、やりたいことの1つなんだろう、、、きっと。。。
最終ラインの3バックも、中央の熊谷はともかく、3バック右・左両方とも、技術的にもどうかと思うレベルだし、なにしろ戦術眼が無い。
途中からビルドアップ時に開いて中盤ワイドの選手をサポートするようになったが、それで中盤サイドで起点を作れかけた印象もあるが、そういうの最初から戦術として持っていたようにも見えないんだな。
それに、(脆弱な)3バックが幅を広く取ると、中盤センターがこれまた脆弱なんで、中央(中央から)あれよあれよと攻略されるのは目に見えてるしな。
…というわけで、これが女子ワールドカップ本大会メンバー発表前の最後のテストマッチだったわけだが、まぁ乏しい内容で心配になるレベルだ。
この試合の後半はだいぶ攻め込んだって??? こういうテストマッチの後半なんぞ、参考にならん。
3バックのシステムをやりたいんなら、3-4-3もどきみたいなことをせず、かといって途中からやってたかもしれない1トップ・2シャドーらしきモノでもなく、中盤センターを3枚にして2トップにしたらどうなんだ。3-5-2ということになるが(日本人が相変わらず好きな)トップ下を置くんじゃないぞ。3センターだ。
しかしNHKの実況担当アナウンサー、、、試合最終盤になってパワープレーはやらないんでしょうか…とか、〇〇かと。なんでテストマッチでパワープレーやんのよ。。。
ま、女子ワールドカップ本大会はこんな日本チームでもグループステージは突破できそうなのが幸いというか、最低限のカッコは付くんじゃないの??? っていったところだな。そういう感じの競争性の低いコンペティションだからな。
今後の日程は、ワールドカップ本大会メンバー発表後に7月14日に仙台で最後のテストマッチを行って、開催国オーストラリア&ニュージーランドへ向かう。
日本の初戦は7月22日。
カテゴリー:2023ナショナルチーム(日本代表)