久保建英、バスクダービーでMOM。ファインゴールにPK奪取…。
2023.01.15
レアル・ソシエダのホームで行われたアスレチック・ビルバオとのバスクダービー。
ソシエダはいつものように4-1-3-2のフォーメーション。久保建英は今シーズン序盤のように2トップの一角でスタメン。
ま、久保を判で押したように2列めに置くんじゃなく、こうして2トップの一角で置くあたりが、日本人だとやらないよね、きっと。
私が監督とかコーチなら提案するかも(笑)
久保は2トップといっても右寄りにポジショニングすることが多く、コンディションもイイんだろう、随所に技巧を発揮する。細かいタッチのドリブリングや、相手に寄せられた場面での細かい技巧、味方へのパス出しの際の技巧、、、よく見ると実に楽しい。
先制点を奪った後、久保が相手ゴールキーパーへプレスをかけ、その流れで左サイドに残っていたところ、大ベテランのダビド・シルバが鋭く巧みな寄せで相手からボールを奪い、すかさず久保へパス、、、久保はマーカーを股抜きで抜き去り、ゴールキーパーとの1対1を制してネットに突き刺すファインショット。
後半早々、セルロートが痛んでオヤルサバルが入り、オヤルサバルと久保の2トップの形に。
相手のビルドアップのミスを拾った久保が持ち出したところ、後ろから倒されてPK奪取。ビルバオはレッドカードで1人少なくなる。
そしてPKをオヤルサバルが決めて追加点。
そのままソシエダは時間を使ってクローズへ。
時計を進めるソシエダの各選手のポジショニングが、これまたなかなかオツで楽しめた。
久保はゴールした直後の喜び方からも、ダービーマッチでのゴール、久しぶりのゴールということもあったろうが、ワールドカップでのあのような使われ方でフラストレーションが相当貯まっていたと思われ(大会中からそれは明らか…)それが一気に爆発した感じなんじゃないかと推測。
そしてソシエダに加入したことが(皆さん移籍当初から言ってるとおり)本当によかったな。
ダビド・シルバもよく久保を見てくれているし、久保の近くでプレーしてくれる。
オヤルサバルが復帰してどうなるかと思っていたが、どうやらオヤルサバルを置く位置はそういうことらしいので、あまり心配しなくてイイんじゃないか。
そもそもオヤルサバルの状態は、この試合の動きを見てもまだまだイイとは思えないしな。ゆっくり戻して行く算段なんだろう。
細かいパスワークを中心にプレーするソシエダは、日本人選手に合うクラブかもしれない。ただし、この選手たちの中に入って十分遜色なくやれる選手でないと…っていうのは十分条件だが。
Jリーグでも、これくらいのパフォーマンスを見せてくれるクラブがどんどん出てくれないとな。かなりクラスの高いパフォーマンスを見せてくれるクラブでも、ピッチ上の選手間にバラツキは大きいしな。ピッチに居る全員がソシエダくらいのクラスのプレーをしてくれるようになることが、ひとつの指標かな。
カテゴリー:ヨーロピアン・フットボール2022-23シーズン