日本代表監督を決める前に、どんなフットボールを目指すのか明らかにしなくてよいのか??

代表新監督選びは進んでいるような進んでないような、、、ま、進んでいるんでしょう。いろんな名前があがってますが、あがった名前だけ見てみるとワクワクしないでもないが、大方の鉄板予想どおり、ワールドカップの総括・考察と目指すフットボールの議論や提示がないんだけど。
選んだ監督を見て自分らで考えろ! ってか???

今回のワールドカップでは、緊急避難的にシフトチェンジした組織的な守備ブロックの維持・形成と、アンカーの採用、そして選手のハードワークをベースにできるだけ人数をかけた攻撃…といったところに特長があったわけだが、それは岡田氏が前回率いた1998年大会と基本的には同じ感もあるが、それが選手たちの水準向上とプロフェッショナルレベルのおかげで今大会では諸外国からも非常に評価されたものとなった。
言うまでもなく、特にデンマーク戦の戦いぶりは、今後のメルクマールになるもの。

本来目指していたフットボールはもっとポゼッションを高く、速いショートパス交換で揺さぶりフィニッシュに結び付けるものだったのだろうし、そういうフットボールを望んでいる人々が多いのもわかるが、私は今回のワールドカップで採用した戦術・戦略を追求してはどうかと思う。
その追求の上に、理想とするフットボールへ近づけて行ってはどうなのか。
今回のワールドカップでの戦術・戦略を捨てることはないし、終わったからといって捨てるのは間違っていると思う。
あくまでそれをベースに、それを踏襲し、それをさらに追求し磨き進め、その向こうに本来やろうとしていたフットボールへ繋げていくような…そんなイメージはどうなのだろう。

今回のワールドカップでの戦術・戦略が気に入っているわけではない。諸外国から評価があったから、というわけでもない。
でも、たぶん初めてだろう、日本のフットボールらしきものを世界中の人に認識してもらったのは…だからそれを追求して行くことから始めたいのだが。特に土壇場での突貫工事だったんで、攻撃面ではまだまだ改良・向上の余地があったことは明白なんだから。

それとアジアでの戦いでは、仮に日本が後ろ(守備ブロックの維持)に意識を置いても相手チームの方が警戒して引いてしまうわけで、ワールドカップでの戦いとは大きく趣を異にするわけで。
ま、それなら余計に攻撃面の改良・向上のスパーリングにならないだろうか。ある程度ボールを持たせておいて仕留める、ってな感じの。
全体的にボールポゼッションでも圧倒してしまいたい向きには、納得できないというか不満かもしれないけど。

ところで、日本サッカー協会の上層部の人たちの一部にも、「プロの」評論家の人たちの一部にも、妙に今回のワールドカップでの韓国の戦いぶりが好印象だったフシがある。
何となくわかるんだ、その感覚。よく攻め合っていたよね…ナイジェリア戦、ウルグアイ戦。でも、そんなに一目置くような戦いぶりだっただろうか? 私には大いに疑問だ。
よく攻め合うってのは、過去の大会でも割とそうだし。リードされていて敗戦濃厚でも最後までよく攻めていたし。今回のワールドカップでは逆に、守備は相当脆かったし。
ま、日本は攻め合おうとしない戦術をやってたんで、その辺で引け目を感じるのかな。
じゃ、日本は守備を組織的にカチッとしたところから、韓国にも見劣りしないような攻撃ができるところを追求すればいいんじゃないか。

今週水曜日のJリーグ、ヴィッセル神戸VSガンバ大阪は双方ともゴールへの意識が高い面白い試合だった。積極的なシュートシーンが多々見られたが、もう一方でディフェンスの対応(対人プレー)が後手後手に思えた。
だから攻撃と守備は相互のせめぎ合いなわけだから。

ヴィッセル神戸の大久保は相変わらずキレていて、ディフェンダー3人とかに囲まれながらもスピードに乗ったキープをしゴールに迫りシュートまで持って行くシーンが何度か、、、そして相変わらずシュートはとってもショボい。
シュートが何とかなれば凄いんだけどなぁ。

ガンバの宇佐美は、混戦からボールをドルブルで巧みに持ち出し、角度の小さい所から天井に突き刺す豪快なゴールを決めた。間違いなくゴールセンスがあるだろう。

得点王争いをしているガンバの平井は、裏に抜ける動きまでは良いのだが2度あったゴールキーパーとの1対1を決められず、、、決まらないのは仕方ないが、その決まらなさがスキル不足を感じさせるもので。
それでもメゲずに1ゴールもぎ取ったのは立派だし、そのシーンでも上手いボールの持ち出しとタイミングの速いシュートが、今この選手が波に乗っていることを表していた。

ガンバは橋本が非常に好調と聞いていたが、この日も2.5列めからタイミングよくゴール前に迫り、折り返しを見事なボレーで決めた。

…ってな感じで、どれも興味深いゴールだった。なお、ヴィッセルのポポのゴールは省きます。

同じ日の大宮アルディージャVS横浜F・マリノスでも、こちらは1ゴールずつだが、鮮やかなコンビプレーとイマジネーションあるフリーランと個人技術と個々人のイマジネーションが合わさった見応えあるゴールだった。

おっと、その前の日の清水エスパルスVSセレッソ大阪のエスパルスの3ゴールもね。

あ、代表監督と言えば、フル代表の監督のことばかりでなく、U-20を含めたユース世代の代表チームの監督も、もう追試みたいに同じような日本人指導者に順繰りにやらせるのは止めて、海外の指導者を起用しませんか。ユース年代の代表チームをもっと大事にしないと。

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