まさかの逆転を許すもアジアカップ初戦を勝利。
2024.01.15
初戦の相手、ベトナムはフィリップ・トルシエ監督が率いる。そういう因縁がある試合を地上波はおろかBSでも放送させられないっていうのは、確かに大きな問題。で、試合展開もまさかの逆転を許して前半の内に追いつき再逆転するというTV向き(笑)の展開だったのにな。
日本は先日のヨルダンとのトレーニングマッチのスターティングラインアップと思っていたが、左サイドバックが山中ではなく伊藤洋輝。
ベトナムは「フラット5」で前線と最終ラインの感覚も非常にコンパクト。プレスも速く、アジリティが日本に劣ることもないので(そして技術も高くなっているんではないか…)やや緩い試合の入り(に見えた)日本は苦労する。もっともベトナムには近年苦労しているわけだが。
それでも10分にコーナーキックのこぼれを菅原がシュート、そのこぼれを南野がワンタッチで巧みにゴール隅へ突き刺して先制。
ところがコーナーキックから追いつかれ、さらにセットプレーから逆転までされてしまう。
同点とされたゴールはコーナーキックをフリックしたミラクルヘッドというか、ま、ラッキーゴールだったんだが、あそこでコーナーキックを取られた過程があまりよくなく、コーナーキックへの守備対応もどうかというもの。
より具合が悪いのは逆転されたゴールだ。これもセンターバックの裏へ抜けられ、菅原が戻ってファウルで止めた(これもレフェリーによってはレッドカードだったかもしれない)フリーキックからで、ファーで2枚が飛んで来て(日本は1枚)ヘッドで合わされ、十分にセーブなりキャッチできるシュートだと思ったがゴールキーパーが前へこぼしてしまって蹴り込まれたもの。これはイカンよ。
まぁ1失点くらいは事故で起きうることだが、ベトナムに前半で2失点ってのな。。。
この時点で前半の残り時間15分を切ったところ。
それでも自力に勝る日本、守田→遠藤航とつないで遠藤のスルーパスから南野が沈めて同点に。
さらに前半アディショナルタイムが終わる直前、南野がターンから前を向いて中村敬斗に入れ、カットインして3人が寄せて来る(さらにファーへのシュートコースを4人めが塞いでいた)のも物ともせず、中村敬斗がゴール右上に突き刺すゴラッソで逆転。まるでデル・ピエーロのようなゴール(笑)
後半立ち上がりに細谷を上田絢世に変え、前半からかなり修正して来て(フォーメーションも4-1-4-1の感じにしたか??)追加点はなかなか奪えなかったが危なげない展開。終盤、久保建英を投入して早速違いを見せ、ゴール前中央に入り込んだ久保のアシストから上田絢世が強引かつ強烈にゴールに捻じ込んで4点め。
初戦は4-2の勝利で幕を下ろした。
南野は失点シーンでも守備対応にちょっと不満(!)を感じるが、素晴らしい2ゴールに攻撃でも守備でも良いパフォーマンス。
遠藤航はプレミアリーグでのプレーのようには行かなかったが、これは入りの影響かベトナムが良かったのか。。。
中村敬斗はゴラッソで日本を救ったが、フィニッシュはイイんだが左サイドからの攻撃はほとんど成立してなく、個人スタッツも数字としては良くなく、中村敬斗がピッチに入った場合はフィニッシャーとして考えるしかない感じだ。プレスバックの意識は高くなってきていると思うけど。。。
とにかく今大会ぶっちぎりの優勝候補とされている日本。現地でもその高い注目ぶりが伝えられて来ているが(試合前日会見の動画配信視聴者数も相当な数字を記録)ヨーロッパのメディアでも既にアジアのレベルを超えている、、、などと持ち上げられており、さてさて、そんな状況下でのアジアカップ、どんな展開になりますやら。
カテゴリー:2024ナショナルチーム(日本代表)