ラツィオの鎌田、開幕スタメンでイタリアデビュー。
2023.08.22
すったもんだ(?)の末にラツィオ移籍が成立した鎌田。
その経過は某誌に掲載されてるので拝読したが、どうやら2クラブと話がまとまっていたそうだが、1つはミランで間違いないが、もう1クラブはアトレティコ・マドリーだったのかバロセロナだったのか??
そして合流後わずかの期間で迎えたセリエA開幕戦、アウェイでレッチェと対戦したラツイォは鎌田スタメン。4-3-3の中盤、いわゆるインサイドハーフ右で起用。
なんかさ、序盤からレッチェの中盤のジョアン・コンザレスが鎌田をほぼマンマーク的に見て来る状況。そんなに警戒されてるんか…
鎌田のパフォーマンスとしては、まだ周囲と意図が十分でないのは見て取れ、鎌田が動いてボールを受けても、それをバックパスしたりリターンするシーンが多いんだが(鎌田としては再び動いてボールを貰い直したいんだと思うが)その意図なりプレービジョンの共通理解にはもう少し時間を要するか。
ただ、中盤から最前線へ飛び出すシーンも何度か見せ、段々と味方も鎌田のプレーがわかって行った印象が感じられるものだったかと。
ラツイォの先制ゴールも、フィニッシュしたインモービレにラストパスを入れる1つ前の展開は、鎌田が作り出したものだったし。
そんな鎌田だが、後半始まってすぐ、54分に交替。この交替は、鎌田と右ウイングの2枚替え。
鎌田についてはまだ準備なりコンディションが十分でないとの配慮もあったのかもしれないが、右サイドの攻撃の2枚を同時交替とは、ラツイォのサッリ監督としては例えば守備面とかも含めて気になる部分があったのかもしれない。
試合の方は、鎌田に替わって中盤右に入った選手のパフォーマンスが明らかに悪く、残り5分からレッチェに立て続けにゴールを奪われて1-2の逆転負け。
鎌田をもうちょっと長い時間プレーさせてよかったんじゃないかね。
ま、非常に緻密で細かいと評判のサッリ監督との相性もここまでは悪くないようだし、「サッリボール」と称されるサッリ監督の戦術・システムに適応できそうであるので、開幕戦黒星スタートは想定外だったろうが、次戦以降に期待が持てるかと。
チャンピオンズリーグもあるしな。
しかし、近年は日本ではすっかりセリエAへの関心というか一般的な興味が(かつてと比して)大きく減退しており、鎌田が移籍したということでこの試合を視聴した方々の中に、セリエAはかなり面白いのに気がついた…とか、プレスがベルギーリーグやスコットランドリーグより全然上…とか、そういうコメントが多いのが新鮮だ。