こんなにプラン「どハマり」は滅多になかろう。なでしこ、スペインにめっちゃ圧勝。
2023.08.01
グループステージ第3戦、スペイン戦。日本、スペイン共に既にグループステージ突破を決めているが、スペインが得失点差「1」上回る状況での対戦。日本が勝てばグループ首位通過となる一戦。
それがなんと、前半でまさかの3ゴール。それもシュート3本で3ゴール。後半も追加点を奪って、まさかまさかの4-0の圧勝。
こんなにプランが「どハマり」する試合は早々ないだろう。しかも数少ないシュートチャンスにキッチリと沈めて、これまでの2試合での数々の決め損ないがウソのよう。
(これまでの2試合での数々の決め損ない、、、って言っても、2試合で7ゴール奪ってたんだが…)
なんかイイところを全部出しちゃったようで、この試合で運を使い果たした…ってことにならないことを願いたい(笑)
日本はある程度選手を休ませなくてはならなし、どういうスタメンで行くんだろうと思っていたが、長谷川唯と藤野はスタメンを外し、センターバック右はケガから戻ってきた高橋はなを起用。
キックオフからスペインがボールを保持するが、日本は5-4のブロックを敷き、中盤の4枚のラインもかなり深め。この深さは意図的なんだろうと思って見させていただいたが、早速それが結びついたのが10分過ぎ。
左ワイドの遠藤純は(忍者の如く)高い位置に入っており、そこへ最終ライン中央の熊谷からズバッといいパスが渡り、遠藤の素早い中へのフィードに中央の植木の裏から宮澤が猛然とスプリント、、、ゴールキーパーとの1対1を沈めて先制。
さらに、また熊谷が今度は中央の植木に付けたボールをヘッドで落とし、前へ出て行った長野がワンタッチで宮澤へ、宮澤から植木へ渡り、左サイドの味方の上がりが無いことを確認して切り返しからシュート、、、スペインのディフェンダーのスライディングにディフレクトしたボールはゴールキーパーが届かない放物線となってゴールに吸い込まれるラッキーなゴールで追加点。
さらにさらに、スペインのビルドアップを段々高い位置でカットするようになった日本はショートカウンター、、、ボールが植木に入って、その右を宮澤がスプリント、スペインのディフェンスは宮澤を警戒しつつも植木が左を見てから宮澤にパスという目立たないがスマートなプレーから、宮澤が鮮やかにネットに突き刺して3点め。
後半はスペインがフィジカルコンタクトの強度を増してきて、よりポゼッションは高まるが、日本はゴールを許さず。
終盤には田中美南が右から中央へ持ち込んで、なんだかウン??っていうようなフェイントみたいなドリブルみたいな、、、そこでシュートコースが空いたところ(コース空いた!!って声出ましたがな…)左足でゴール左上に巻くような弾道を突き刺して4点め。。。
中盤センターを長谷川唯と長野風花ではなく、長野と林穂之香でスタートしたのは、長谷川を休ませるためではなく、この試合のプランだったに相違ない、、、と考えを改めさせるような采配。
藤野についても、宮澤を右で起用し、前節のコスタリカ戦で左で良いパフォーマンスだった猶本を連続スタメン起用する好采配。
何かとお見事だったすな。。。
スペインは、当然にして技術は高いんだが、攻撃面では前線と2列めとの縦の関係性にイマジネーションが乏しかったのと、ここまでの2戦ではサイドから崩していたイメージがあったが、この試合の日本のようにピッチの幅をカッチリ埋めた相手にはドリブラーが居るわけではないのでサイド攻撃が機能しなかったこと、かな。
それとディフェンスラインがスピードが無いんだよね。フィジカルコンタクトの強度もデュエルの強さもさほど無く、コースを切ったりするセンスも疑問符が付く印象。
スペインにとっては結構衝撃的な内容の試合になったかもしれない。
相手がそういう戦い方をしてきて0-1とか0-2っていうのはママあることだが、0-4なんてのはよほどのことがない限り、まぁ無いぜ。
ということで、稀にしか見られないほど、「どハマり」した会心の一戦。
見逃した方は「FIFA+」でアーカイブ配信でご覧になることをお勧めする。それくらい十数年に一回あるかどうかっていう試合、、、いや、ワールドカップという舞台っていう点を加味すれば、それこそ何十年に一回あるかないか、、、っていう試合になりましたよ。
これで日本の Round of 16 は(開催国のニュージーランドが居た)グループAを2位通過したノルウェーと、8月5日(土曜日)日本時間17:00から対戦することとなった。
NHKはもちろん地上波(総合テレビ)でライブ放送することを発表。ただし、途中から(試合終盤の18:45から)Eテレに切り替わるのでご注意を。
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