チャンピオンズリーグ、セミファイナル1stレグ、レアル・マドリードVSマンチェスター・シティ。

昨年に続いてセミファイナルで同一カード、そして事実上の決勝戦(…って、クオーターファイナルのマンチェスター・シティVSバイエルン・ミュンヘンでも書いたような気がするが…)(笑)
昨年は1stレグがレアルのホームで3-1、2ndレグのシティのホームでは4-3というソウゼツ(壮絶)な展開によってレアルがファイナルへ勝ち上がり、そして優勝を遂げたのであった。。。
私はどっちのファンというわけではないが、今回はシティがレアルの牙城を突き破れるか、、、っていうのが関心事であることは否定できません。

この重要な一戦に、双方とも中2日。シティはアウェイになるが、レアルは先週末にカップ戦のファイナルを戦ったばかりであり、どちらもハードな状況での一戦。
だからというわけではなかろうが、レアルは最終ライン4枚をしっかり保ち、中盤も守備時には4-5(左のヴィニシウスが高めの位置を取りたがるので4-5-1(ないしは4-左肩あがりの4-2)という形でシティの波状的な仕掛け、トランジションを封じ込みにかかる。
誰が誰に行くというようなマン・ツー・マンではないが、ブロックを敷いてエリアに来たらマン・ツー的に封じていくレアル。
それに対して、バイタルエリアは(ルーズというわけでは全然なく)ミドルを打てるスペースがあるのでシティは強烈なミドルを何本か放つが、それらいずれもゴールキーパーのクルトワなら防ぐだろう、、、的なシュートコースの与え方(?)(コースの限定の仕方)で、シティにゴールを許さない。
そして機を見ると前線の3枚(ベンゼマ、ロドリゴ、ヴィニシウス)に後方からモドリッチ、クロース、左サイドバックのカマヴィンガが絡んで即興的でポジションチェンジを交えた攻撃を繰り出す。。。
前半はシティのポゼッション率が70%を超えるくらいで推移。
こうしてみると、シティはいかにも論理的なシステムであり、レアルの方は合理的な戦い様とも言えるかな…などと思いながら視聴していたところ。

だが30分あたりで何度か前線3枚がシティの守備網に混乱を生じさせるシーンが出て、その直後だろうか、深い位置でモドチッリが下りてきてカマヴィンガに落とし、カマヴィンガは長い距離をドリブリングで持ち上がり、それに対してシティの最終ラインは4枚居たんだが、レアルの前線3枚の動きを見ながらリトリートしていたところ、カマヴィンガがヴィニシウスにはたいて、すかさずヴィニシウスはセンターバック2枚の間をブチ抜くゴラッソでレアル先制。
レアルは前半はこのシュート1本だけ、だった。

後半に入ってもレアルの堅い守備をなかなかシティは崩せず、そればかりかレアルの攻撃に冷や冷やさせられるシーンも何度か。
このままレアルの勝利で終わるんかい、、、という感じが頭をよぎり始めた時、デ・ブライネが地を這うような強烈なミドルをゴール左に突き刺して同点。
デ・ブライネはこの試合で何本もミドルを放っており、狙ってたか。。。

最後までスリリングで時間を感じさせない一戦は、結局このままドローでタイムアップ。
決着は来週のマンチェスターでの2ndレグに持ち越しとなった。

いや~こういうレベルの高い試合は90分間まったく退屈もしないし、時間経過が早い。
そして文脈が見えてくると実に面白い。
日本人の大多数にはこれから先も(少なくとも50年先くらいまでは)味わえない感覚であり思考・考察だろうなぁ、、、日本人の大多数がそういうのを見える読めるようになるなんて、100年、200年先なんじゃないか。。。
あ、その頃は日本とか日本人とか言ってないかもなぁ。。。
(どんどんそういうことができなくしてる、からなぁ…)

しかし(特にレアルのブラジル人選手たちのことだが)これも文脈を読んで実に巧みに(そこでそっち方向へドリブルじゃないだろう…的な)突っかけかたをしてファウルをゲットしたり、コイツが今こうだから突っかけてフリーキック貰ってやれ…的に立て続けにファウルをさせるなんて、こういうのも日本人選手にはまだまだできない芸当だよなぁ。

また、レアルの選手たちのコンディション(身体的コンディションのみならず、メンタル面のコンディション)は凄いというか、これを維持し集中できる高度さというか、最近イングランド・プレミアリーグに関連して、例えば三笘について、このように中3日や中2日のタイトなスケジュールで試合をこなす経験が云々、、、というコメントが(ブライトンのデ・ゼルビ監督とかから)聴かれるが、ま、そういうことだよなぁ…と。

なお、来シーズン(2023-24シーズン)もWOWOWがチャンピオンズリーグを放送するそうです。
(本日リリース)
https://www.wowow.co.jp/sports/clel/info/detail_20230510.html

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