鎌田、今シーズン初公式戦のカップ戦で「ボランチ」でプレー、2ゴールの活躍。
2022.08.03
ドイツのカップ戦(ポカール)1回戦でフランクフルトは2部のマクデブルクと対戦。マクデブルクは初めて2部昇格したクラブ。
ゲッツェを獲得したフランクフルトは、プレシーズンマッチで鎌田とゲッツェの共存・同時起用を模索しており、鎌田を1列下げた中盤センター(日本で言うところのボランチ)で起用する試行済み。この試合でもやはり鎌田は中盤センター、ゲッツェは1トップ・2シャドーの一角でスタート。
フランクフルトは相変わらずの3-4-2-1のフォーメーション。
キックオフからわずか4分、サイドから折り返されたボールに鎌田が上がって来てワンタッチでフィニッシュ。
ウン、中盤センターらしい良いゴール。
後半にも、ワンタッチで狭い方のニアを打ち抜く鋭いシュートを決めて2ゴール。
ウン、こっちも実にいいゴールだ。
2つのゴールとも、中盤センターから前へ出て行っての素晴らしいゴールだったが、ゴール以外でも、タッチライン近くから相手2人に寄せられたところを低く鋭いパスをピタリと前線の味方に付けたプレーが、これまた素晴らしかった。
スタッツによると、この試合のパス成功率は96%だそうだ。インターセプトは3で、タックルは6(7という情報もあり…)だったそうだ。タックル、多いじゃないか(笑)
この鎌田のプレーを表現するのに「8番」だとか「6番」だとかの表現が海外サイトで見られるが、6番にしちゃぁ守備力がちょっとナンなんで(笑)
鎌田が「ボランチ」で「結果」を出したことで、日本代表チームでも鎌田を4-2-3-1の中盤センターや4-3-3のインサイドハーフで使える見込みが立った…なぁ~んて沸き立つ向きが居られるだろうが、そこは求められる守備能力が違うんで、ちょっとそれは安直すぎる。4-3-3のインサイドハーフにしても、もっともっと激しさや走行距離やスタミナが求められる。
…というわけで、あまりに安直な期待は禁物。
守備面ではこれから痛い目に遭って覚えることが多いだろうが、それでもプレーの幅が広がり、機を見る感覚がなお研ぎ澄まされる可能性があり、楽しみではある。
ぶっちゃけ、フランクフルトは今シーズン前に鎌田を売りたかったと想像。今シーズン(2022-23シーズン)までの契約だし、売り時と考えていたとして全然おかしくない。
実際、イングランド方面からの噂もいろいろあったし。
だからこそのゲッツェ獲得だろ。ドイツ人はゲッツェ好きだろうし(笑)
ちなみに、この試合後の監督会見でも、フランクフルトの監督が、2ゴールしたのは鎌田なのに皆さんはゲッツェのことを聞きたがる、、、などとジョークを飛ばしたそうだし。
ただ鎌田としては、確かにステップアップはしたいが、今シーズンはチャンピオンズリーグを戦えるんで、フランクフルトに止まりたい…と考えていたんだろう。
そこで変わり身の早いフランクフルト、、、早速、鎌田に(コスティッチにも)契約延長の交渉を進めているらしい(笑)
あ、この試合のゲッツェだが(全体的に目立たなかったけれども)いいプレーもありましたよ。
特にチームの2点めにつながった、中盤右に下りて来て味方とパス交換して、ターンして、右サイドの味方の走り込むスペースに浮かして落としたボールなんて、さすがの技術と技巧を感じさせたプレーだったし。
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