ウェールズにとっては、史上最高の試合だったんじゃないか…

取り上げる試合が前後するが、ドイツVSイタリアが行われた日の前日に行われたユーロのクオーターファイナルがウェールズVSベルギーの一戦。
ベルギーが試合開始直後から主導権お握り先制するものの、ウェールズが追いつき、逆転、さらにはパワープレイで猛攻を仕掛けるベルギーの間隙を突いて追加点と、これ以上ない見事な試合でウェールズがベルギーを撃破。誰も予想しなかったセミファイナル進出を果たした。

選手個々の能力やスキルはベルギーの方が上だろう。だがウェールズの選手は全員が、やるべきことを労を惜しまずにやる。それに対してベルギーは、戦術も戦略も見るところがなく、個の力任せというか。
伝説的プレイヤーにして国民的英雄のヴィルモッツ監督も、もうちょっと何かあるんかと思ってたが、何にも采配的なものはなかった(←やっぱし…)というところで、英雄を監督に据えてカリスマ性が効いてるうちはいいが、その匂いや空気もそのうち消えちゃうもんね。
せめてもの「手」というのは、フェライニを最前線に置いて放り込みですか、、、それって、イングランドのマンチェスターのクラブと全く同じじゃんか。いわゆる “戦術フェライニ” っすかね、、、これくらいじゃなかったのか? ヴィルモッツ監督の戦術は??

とはいえ、ウェールズのゴールはどれも見事で、逆転ゴール(2点め)は、右サイドからのクロスを中央で受けたロブソン・カヌが、当然激しく寄せて来るセンターバック2枚を前に(ベルギーのセンターバックの絞り方、アジリティは疑問だったが)そこでクライフ・ターンを炸裂させて振り向きざまにゴールゲット。
ダメ押し(3点め)も、カウンターから右クロスを、交替で入ったばっかりの(ベルギーの “戦術フェライニ” 対策だったのか??)ヴォークスが見事にヘッドで叩き込んだゴール。
見てるこちらとしては、右サイドの展開した時点からゴールの雰囲気があったもんね。そういう空気が作れ、我々に感じさせ、実際フィニッシュに至ってコンプレートしてしまうという、ウェールズの充実ぶりと充実ぶりは素晴らしかった。
そんな状態って、そうそうは無いだろう。

セミファイナルは、ポルトガルVSウェールズ、フランスVSドイツ、ということになった。
ここまで5試合、引き分けばかりのポルトガル(グループリーグは3引き分け、決勝トーナメントでは、延長戦で1ゴール奪って勝った試合と、PK戦で勝ち上がり…すなわち、90分間では勝ちが無い)がファイナルへ進出するのは普通に相応しくあるまい。
…と、私は思うけどね。

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