ちょっと予想外だった3バック、日本、初戦を爆勝。
2024.09.06
昨夜行われたワールドカップ・アジア最終予選(3次予選)初戦。日本は中国を迎えて7-0の大差で爆勝。幸先良いスタートを切った。
同組のオーストラリアVSバーレーンは、オーストラリアが退場者を出した挙句に終了間際に角度の無い所からのクロスがオウンゴールとなってしまい、0-1の敗戦。サウジアラビアVSインドネシアはインドネシアが先制、前半アディショナルタイムにサウジアラビアが同点に追いついたものの、そのままスコアは動かず1-1のドロー。
他のグループも僅差の試合ばかりで、日本の大勝が際立つ初戦となった。
日本のスターティングラインアップは、ゴールキーパーが鈴木彩艶、3バックは中央に谷口、右に板倉、左に町田。中盤センターが遠藤航と守田。ウイングバックが右に堂安、左に三笘。1トップは上田絢世で2シャドーに久保建英と南野。
ウイングバックについては堂安はクラブでもこの位置だが、三笘の位置が低くなるんで私的には不満ではあるが、この試合においては逆に三笘にボールが渡りやすく、むしろ効果的だったかもしれない。
中国は4-4-2のブロックをタイトに敷いてきたが、おそらく日本が4-2-3-1のフォーメーションで来ると想定していたんだろう。
日本の攻撃は左の三笘にはアイソレーションかよ~という印象。三笘には必ず2人が蓋をしに来るが、その前にスペースがあるので三笘は2人マークを物ともせず序盤から何度も突破して様々なボールのクロスを供給。
右は堂安と久保が近い距離で受け渡しするのは容易に予測できたんだが、この試合では2人が中と外をチェンジしたり、上手く渦を描くように仕掛け、これは堂安に変わって伊東純也が入ってからも同様。
そして、コーナーキックをヘッドで沈めた遠藤航の先制ゴールで迎えた前半アシショナルタイムの三笘のゴールは、右で堂安と久保が時間を作って相手を寄せて、、、からの堂安のファーへのクロスに三笘がヘッドで合せたもので、これはブライトンでも狙っている風なクリエイトでオツであった。
後半から中国は完全な5バックにシステム変更してきたが、それだと逆に中でズレというかスペースを生みやすくなり、南野のコンディションの良さを見せつける見事な連続2ゴール炸裂。中国ディフェンスのシステム変更を逆手に取る形でもあったが、おそらくハーフタイムに左サイド(左サイド寄り)での南野の動きを確認なりしたこともあったんではないかと推測。
さらにその後、伊東純也、前田大然、久保建英のゴールも生まれて7得点。
70分には早々に高井をお試しする(板倉との交替)という余裕の采配。(そもそも試合前に高井がベンチ入りしていたのを見て驚いた次第だったが…)
ほぼ言うところ無しの試合ではなかったかと。
3バック中央の谷口についてはベルギーでのプレーを見ていたので大丈夫かよ、、、と思わないではなかったが、相手の攻撃についてはまぁこの相手なんでナンだが、右の板倉、左の町田とは違って縦に付けるだけでなくフィードができる点が、まだ起用される要因だろう。町田は縦へ差し込むパスは何度も見せてはいたが、そうした点がまだ改善の必要性があるように思われるし、板倉は少々物足らないパフォーマンスだったかもしれない。
それもあって高井との交替となったのかどうかは、ちょっとわからんが。
高井については、細かいプレーはともかく、川崎フロンターレの下部組織の先輩である板倉に替わっての出場であったり、川崎フロンターレのキャプテンであった谷口の隣でのAマッチデビューであったり、1つ前にはこちらも下部組織の先輩である田中碧(高井と同時にピッチへ入った…)が居たり、なかなかに日本人の好きなドラマ性(?)的ではあったかな。
あと、上田絢世については、ロクにシュートも打ててなく(公式記録でもアタッカー陣の中で唯一シュート0本…)75分過ぎに小川航基と交替したが、何度もあったクロスへの入り方に工夫とか意思とかイメージとかも感じられなかったんだが。大勝の試合に「9番」の位置の選手が1ゴールも無いどころか、シュートも無い、南野の2ゴールめをアシストした形になるのかもしれないが意図的な落としではなく潰されただけだと思うし、これではあまりに物足らなさすぎる。
次戦はバーレーンとのアウェイ戦。日本時間11日の水曜日、1:00AM(火曜日25:00)キックオフ。
なお、観客の伸びが懸念された昨夜の埼玉スタジアムも、蓋を開けてみればソールドアウトやフルハウスにはならなかったが5万2000超えのアテンダンス。
次のホーム戦のチケットも発売されているがダイナミック・プライシングで随分お高い値段が表示されており、こちらもチケットの売行きは遅めになるんではないだろうか。。。