オリンピック…セミファイナル、フランスVSエジプト。

2024.08.07

グループステージ最終戦でスペインがエジプトに敗れたりしなければ、日本がクオーターファイナルで対戦したエジプト。エジプトはクオーターファイナルでは（日本に前半で退場者を出して大敗してしまった）パラグアイと対戦。1-1からPK戦でセミファイナルへ勝ち上がった。
キックオフからテンポの速い、互いに攻撃意欲の高い展開。フランスがワイドに幅を取ったビルドアップを仕掛けるが、エジプトは最終ライン4バックのスライドの守備戦術、、、その外をフランスが（特に左サイドバックのトリュフォーのオーバーラップ）使う感じ。だが前半スコアレスで終了。

後半、そのトリュフォーへのケアを指示された感じのエジプトだが、攻撃に出たい右サイドのジゾと右サイドバックのコカの意思疎通が不十分な印象。。。だが、先制ゴールを奪ったのはエジプト。
60分過ぎ、中盤で上手くファウルを獲得、左サイドへ展開してビルドアップを図るエジプト。フランスの守備を押し下げたところで、中央へ戻し、さらに逆サイドへ展開、、、1つ中のレーンで受けて、その大外をオーバーラップ、からのカットインから気味アウトで中央へ、、、ここに2列めから入って来て足元に入ったが鋭くシュート、、、フランスのディフェンスが辛うじてブロックするが、すかさずこぼれを拾って、さらに持ち出してのニアを強烈に打ち抜くシュート。
いや～ああいう獰猛で執着あるフィニッシュは日本には無いかなぁ。。。

フランスは当然猛然と反撃するがなかなかゴールを奪えず。そうこうしているうちに残り時間10分を切る状況に。
だが、引きこもらず前に出ようとしたエジプトの中盤が薄くなったところを奪い返し、フリーのオリーズがボールを受け、ドリブリングで20メートル近くをスルスルと突破してスルーパス、、、これに抜け出したマテタが沈めてようやく同点に。
一番ホッとしたのはアンリ監督だろう。

そのまま1-1でスコア動かず延長戦に。
延長前半、ゴール右でラカゼットの粘りから得たコーナーキック。ショートコーナーからオリーズがカットインしてのクロスをファーでシルディリアがヘッドで折り返し、再びマテタがフィニッシュしてフランス逆転。
さらに延長後半、後方からのロングフィードを左サイド深いエリアへ落とし、ドゥエがディフェンダー2人と相対しながら身体を張って粘って中央へマイナスのグラウンダーの折り返しが入る形となり、これを中央にポッカリとスペースがあったとはいえ、オリーズが戻りながらワンタッチでクリーンシュートを突き刺してダメ押し。
3-1でフランスがファイナル進出となった。

延長戦の末に敗れたとは言え、このエジプトと日本が対戦していたらと思うとなかなかワクワクする。過密日程でセミファイナルに至ってもこのパワーとスタミナ、、、勝てなかったかもしれないね。
今大会のエジプトとモロッコと日本と、3か国対抗戦を見てみたい気がする。。。あ、3位決定戦はそのエジプトVSモロッコだな。

なお、TVerではセミファイナル2試合とも、アーカイブ配信で試聴できる模様。