Jリーグ「ベスメン規定」
2012.09.19
6月のナビスコカップで、ヴィッセル神戸がホームでの横浜F・マリノス戦でベストメンバー規定に違反したということで罰金(始末書と制裁金)だそうだ。あの~この試合、ヴィッセル神戸が勝ってんですけど。
ぶっちゃけ、もうこの「ベスメン規定」は廃止したらどうだ。スポンサーへの配慮だとかtotoとの絡みだとか言われるが、こうして勝ってんだしな。そもそも、もっとどんどん新しい選手を見たいんだよ。そうして新しい選手が出て来ないと、競技力の向上にもならないし、やっていけないんだけどな。それを阻害してるとは思えないのか…
「ベスメン規定」の「直前のリーグ戦5試合で1試合以上先発した選手を6人以上、先発メンバーに起用…」っていうのは、Jリーグ規約(第42条「最強のチームによる試合参加」)の「補足」だろ。それでもって試合後に(試合後だよ!!)始末書とか罰金とかいうのは、違うんじゃないか。わざわざ明文化などせずとも、もう(っていうか元々…)プロフェッショナルなクラブチームにおいて(対して)紳士協定というかプロフェッショナリズムで運用すべき(順守を求める)次元のことだし(それすら疑うんだったら、Jリーグの参加クラブに対する運営方針・理念そのものに疑問符だな)Jリーグ自らが、選手層の底上げや観戦者の視野・質を、そしてスポーツ文化の熟成を妨げているように見えるぞ。
スタジアム基準とこれ、だな。
スタジアム基準はこれまでも何度か書いているように、フットボール専用スタジアムを整備する場合はキャパ(収容人数)1万5000人にこだわならないようにすべき。いつまでも国体のために造られた(元々、Jリーグのためでもなくワールドカップのためでもない…むしろ、造りっぱの国体用スタジアムをJリーグが活用してあげている構図なわけで。そこがわかっていない向きもいるのだが…)見づらい僻地にあるスタジアムで試合をさせるもんじゃないよ。Jリーグの試合に足を運んで観戦するわけではない人々にも、ワールドカップやオリンピックを通じて、陸上トラックのないフットボール・スタジアムが目に入ってきている。そんな中で、どうして日本では国体用の陸上競技場での試合を強いなくちゃいけなんだ。観戦者にとってもクラブ経営においても、もちろん選手にとっても。国体用の陸上競技場とは別に、スタンドの小さい(キャパの小さい)フットボール・スタジアム(スタジアというか、フィールド)が存在しているもので、そっちを改築する方がはるかに、ずっと予算も少なくて済む。しかし1万5000人キャパは無理だろ、だから緩和してあげればよい。みんな陸上トラックのないスタジアムに行きたいんだ。ならばそれが道理だろ?? こういう風に幾つか根本的に間違っていることがある。
おまけ。確か昨日の朝日新聞紙面で、サッカー担当者が書いた記事の中で、体幹トレーニングの必要性を言いたいくだりで、腹筋や背筋等の体幹…という表現があり、これ引っ掛かるんだよ。もちろん体幹という中には腹筋や背筋も重要だが、昔からお馴染みの腹筋トレーニングとか背筋トレーニングとは違うんでね。この記者は体幹という言葉がまだ一般には馴染みが薄いと思って、わかりやすくするためにそう書いたのはわかるが、それでも逆に誤解を生みかねないものになっているね。
あと、記者本人が体幹トレーニングを理解していないことも丸わかりだ。もうちょっと勉強するべし。もっと言えば、勉強とか、見るだけとか、インスタラクターの説明を聞くだけじゃわからないはずなんで、自分でもやったらどうだ。