鈴木彩艶のパルマ移籍で思い出す中田英寿のパルマ時代。
2024.07.16
かねてより伝えられているとおり、鈴木彩艶がパルマとの契約書にサイン。パルマからも公式リリースが出され、中田英寿氏以来のパルマ所属日本人選手となった。またセリエAでの初の日本人ゴールキーパー。
パルマと言えば中田英寿氏が所属したクラブ。中田英寿選手のセリエ時代というと、ペルージャでの衝撃のデビューやローマでのスクデット獲得の印象が強いと思うが、実はパルマ在籍期間が最も長かったと。
ローマでスクデット獲得に(量的にはともかく質的に…と評されると思うが)貢献して、次のシーズンはチャンピオンズリーグの舞台があったんだが相当高額な移籍金でパルマへ。背番号も「10」が与えられた。
だが最初のシーズンは(パルマも一時期から選手層がだいぶ弱体化しており)期待どおりの活躍やパフォーマンスができず、得意の「トレクァルティスタ」のポジションで機能せずミクーにポジションを奪われ、監督が何人か交替する中、シーズン後半から中盤センターでスターティングラインアップを取り返し、リーグでは苦しい順位だったがカップ戦(コパ・イタリア)ではホーム&アウェイでのファイナルでユベントス相手にボレーでゴールを決め、カップ獲得に貢献。(パルマにとっては現時点でこれが最後のタイトル、ウイナーらしい…)
パルマでの2シーズンめは、アドリアーノ、ムトゥと3枚の前線を形成してシーズンを通してコンスタントにプレー。3シーズンめは、前のシーズンから監督に就任したブランデッリ氏の戦術・選手起用方針に加え、新たに加入したモルフェオに「10番」を譲り(7番に変更)冬の移籍ウインドウでレンタルでボローニャへ移籍。このシーズンがパルマでの最後のシーズンとなった。
…とまぁ、そんなこんなを鮮明に思い出させてくれます。
近年のイタリア(カルチョ)がどうであれ、私なんかにしてみればセリエAはやっぱり見たいので、鈴木彩艶がイタリアへ渡ってくれてありがたい。
なお、パルマとは5年契約と聞く。まだ21歳という若さもある(大きい)だろうが、Jリーグのクラブもこういう複数年契約で行って欲しいもの。でないと移籍金だって取れない。
(サウサンプトンへ移籍した24歳の菅原だって4年契約だし…)
あと、Jリーグのクラブは契約年数の公表に反対の向きが多いと聞くが、多分単年契約ばかりなんだろうが、それだとホントの意味で選手売買のテーブルにいつまで経っても乗れないんじゃないかね。