U-20ワールドカップ・グループステージ最終戦、10人の相手に逆転負け。
2023.05.28
グループリーグ第3戦。ドローでもグループステージ突破ができる状況で迎えたイスラエル戦。
日本は小柄だがスピードのある選手を両ワイドに、最前線も裏抜けタイプの選手を起用し、キックオフから速い攻撃で惜しいシュートが何本も飛ぶ。イスラエルは中盤のスペース管理がルーズ。日本の攻撃陣は前を向いてポジションチェンジを織り交ぜてイスラエルのゴールに迫る、、、だがゴールを奪えず。
時間経過してイスラエルも日本の攻撃を警戒してブロックを敷いて防戦するようになるが、それでも相変わらず中盤にスペースを与えてくれており、日本ペースで試合は進むが、こうして守備網を敷いて構えられると途端にフィニッシュへ行けなくなるのが日本。。。
それでも前半アディショナルタイムに、セットプレーから高く上がったルーズボールを松木がヘッドで落として、坂本が蹴り込んで先制。
見てる人には、この試合は今大会で最もイマジネーションある日本の攻撃に見えたんじゃないか???
後半、60分過ぎに途中出場した相手選手が立て続けのイエローで退場となり、数的優位に。
ところが日本がフォーメーションをいじったり(戻したり、選手の配置を変えたり)交替策を講じるたびにイスラエルの攻撃が活発化するような流れから、残り15分で同点に追いつかれてしまう。
同点でもグループ2位はほぼ安全なのでこのままでも良かったと思うんだが、さらにその後の2枚交替もイマイチわからん感じで、後半アディショナルタイムにまさかの逆転ゴールを許してしまう。
日本はゴール前に人数は居るのにラインも保ててないし、人に行かないので、同じような2失点。なんかさ、失点する気配が漂っていたよね。
イスラエルはレッドカード以降フラストレーションを爆発させており、それに応じてしまったか雰囲気に巻き込まれてしまったか、日本側にもイエローが増えていた状況。試合をコントロールできなかったと言われても、仕方ないだろうなぁ。
それと選手交替が理解できない。
監督は試合後に自分の責任と言っていたようだが、もちろんそうだが、どれほどの意味や重みでそういう発言をしてたんだろうな。
このU-20世界大会は確かに育成と経験の場ではあるが、日本側からは「成長して欲しい…」といったような、なんかズレたというか、何年経っても誰に替わっても全く同じ言葉が出てくる。
なんか上から目線のようにも感じられるし、戦う前から言い訳のようにも感じられるし、(コーチングスタッフ等の)自らの限界性をカムフラージュするかのようにも感じられるし、色々いろいろ不納得だ。
U-20でも勝てよ…優勝争いしろよ…というようなことを言っているのではないが、なんかね、本気じゃないんじゃないの…と。
そして、多くの皆さんが言ってるように、アンダー世代のコンペティションは監督やコーチングスタッフを育成したり経験させる機会でもなかろうって。
なお、肝心のグループ順位だが、日本は逆転負けしたことによってグループ最下位へ転落したが、その後(後半アディショナルタイム)にそれまでコロンビアを1-0でリードしていたセネガルが追いつかれ1-1で終了したため、日本はグループ3位(最下位はセネガル)となった。
今大会は各グループ3位のうち上位4ヶ国がノックアウトラウンドへ進めるので、一応まだグループステージ突破の可能性はあるにはある。だけど、他グループを見てみれば勝点(および得失点差)で既に日本を上回っている国ばかりで、グループステージ全日程を終えてみなければわからないが、グループステージ突破の可能性は著しく低い(ほとんど無い)と言わざるをえないね。