冨安、前への推進力あるセンターバックでなかなかのパフォーマンス。
2020.09.29
ボローニャはホームにパルマを迎えての今シーズン2戦め。冨安は4バックのセンターバック左。
ボローニャは前半のうちに少ないシュートチャンスをモノにして2点リード。後半も追加点を奪い、ゴールキーパーのちょっとビックリなキックミスからの失点はあったが4-1で終了。今シーズン初勝利をあげた。
冨安は、キックオフ早々にジェルヴィーニョのシュートチャンスに身体を張ってブロックするなど、ギリギリでゴールを死守する場面もあり、ハーフウェイラインを越えて攻撃に関わるシーンも多々あり、現代型センターバックのプレーを展開。
特に後半5分過ぎに、ハーフウェイラインあたりで相手ボールをカットしてドリブリングでゴール前へ突進したシーンは、ありゃ圧巻。
ま、最後はディフェンダーを交わしたタッチが大きくなってフィニッシュできなかったんだが。そもそもこのシーン最初のボールカットは、中盤で相手選手が持ち上がるところ、ワンサイドカットの体勢をとっていて、そこからパッとスチールし、それも浮き球ですぐ近くに居たもう1人相手選手を交わしてからのドリブルという、なかなかにスーパーなプレーだった。
ところでこの試合、DAZNの日本語実況ではボローニャが(スコットランドのハーツから獲得)獲得した18歳のアーロン・ヒッキーのことを盛んに紹介するんで、しょうがないんでヒッキーのプレーも随分見させていただきましたよ。なんでも複数のクラブでの争奪戦だったそうで。
左サイドバックをスタートポジションとしてはいるが、とにかく高い位置をとる。なので冨安が守備ラインを形成している場面では左サイド寄りにポジショニングして、3バックになってる時間も結構あった。
ま、そういう戦術というかシフトで共通概念化されてるんだろう。
ヒッキーは確かに技術もテクニックもあり、小柄だが、いい選手。だけど、これくらいの選手なら日本人でもたくさん居るぞ…とブツクサ言いながら見ておりましたよ。何が違うんだよ、、、コミュニケーション能力かよ、、、とか(笑)
ただ、5レーンの概念かどうかはわからないが、位置取り、コース取りのセンスや発想力・思考力というか理解というか、そういうのは備えている印象で、そこも装備した日本人選手となると狭まるかもな。
あと、結構味方に指示めいたものを出したり全体をリードするような仕草も後半になると見せ始め、なかなかに大物ブリを見せるじゃねぇか、、、といったところ。
こういう選手が引きも切らさずどんどん出てくるわけだが、日本だってそうなわけで、決して引けをとってはいない。
だが、そのポテンシャルを伸ばしたり国際的にすぐにでも一定通用したりフィットできるようにする指導者の能力や知識や指導力の点は、日本のフットボールの課題ではあるよなぁ。