「日本化」だとか、またワケのわからん言葉をメディアが使ってますが…
2018.05.08
先日のフル代表監督交替に関する日本サッカー協会・田嶋会長の記者会見から派生した(?)「日本化」という奇妙な言葉、、、そういうのが好きだねぇ、日本のメディアって。ワケのわからん言葉を振り回して一般大衆に考えなくさせるようなこと、止めてくれませんかね。
その「日本化」だが、西野監督が長谷部を中央に置いた3バックを構想してる(…かも)らしい的な某スポーツ紙の記事でも日本化と言っちゃうし。3バックが日本化なんか?? とにかく何でもかんでも日本化と。思考が浅いし上っ面ばっかり、なんだよね。
一方で数日前の日本経済新聞の、今の日本のパスサッカーでは勝てない…という記事はややマトモな提起で始まっていたが、途中から、「日本のサッカー」を追い求めることと一次リーグ突破を求めることとは違う…と来たり、まるで日本のフットボールを否定したいのか?? ま、その記事は、現在の選手で日本のフットボールとワールドカップでの勝利の両方を手に入れることはできない…とまで言及してるので、単純すぎる断定が気になるものの少しは骨のある(?)提起かもしれない。ただ、ハリルホジッチ氏のやろうとしてたらしい「プラン」を肯定的に扱う論調が基本にあるようで、直接的な速い攻撃とデュエルと好意的に集約し、それが「日本のサッカー」とどれほどかけ離れていでもワールドカップで何かを成し遂げる可能性を求めるにはそれしかないと考えた…とまで言い切っているのは、アジってるのか、課題提起なり刺激投下を試みてるのか、何なのかね。その縦に速い攻撃やデュエルを強く押し出す守備にしても、戦術性やスキルの追求なり気配が見られなかったことを、多くの人が不安視していたわけだが。速い攻撃とかデュエルとかを唱えるだけでは当然にそれはお題目に過ぎないのであって、そこにとどまっているだけでは、それもまた稚拙な論理、幼稚な主張とは思わないんだろうか。
また、日本のフットボールのことを自らそんなに卑下することはないし、ワールドカップでなかなか勝てないことをあまりに単純化するのは浅すぎるし、「パスサッカー」などと定型というか一括りに押し込めてしまうのもあまりに視野が狭いし、もうちょっと柔軟性と間口・奥行のある話なり思考なり論理展開をするようにならんものかね。
いずれにしても強く思うのは、誰がフル代表の監督・コーチングスタッフであっても、日本のフットボールとして(日本サッカー協会が…と言うしかないんだが)しっかり育成、強化をしないから、些末であったり、的外れであったり、実にズレた主張や意見であったり、知見のいかにも浅い話であったり、、、そういうのがあちこちで噴出するんじゃないのか。いつまで経っても、何年経っても。。。