鹿島アントラーズの奮闘ぶりに、そりゃ熱が入りましたよ。
2016.12.19
クラブ・ワールドカップのファイナル、レアル・マドリーと鹿島アントラーズの一戦は日本国内でも多くの方々の目を釘づけにしたようで。私ももちろん、力入りましたよ。
たぶんフットボール・フリークの皆さんの多くが無様な試合にはならないように、と念じていたと思うが、それを杞憂に終わらせた鹿島アントラーズの奮闘ぶりに拍手したいですね。文字どおり、世界中の目線を引きつける展開となったんじゃないか。
試合序盤にモドリッチのシュートをゴールキーパーの曽ケ端が前に弾いてしまって易々とベンゼマに決められてしまったシーンは、オイオイ…と、正直、落胆したが、日本テレビの実況ブースにゲストコメンテータとして招かれた岡田武史氏の、これで楽に勝てると思ってペースを落としてくれれば…といった主旨のコメント、さらには、一度ペースを落とすと巻きを入れても戻らない(そこがつけ込みどころ)…というようなコメントは、さすがに2度もワールドカップ日本代表チームを率いただけのことはありますな。
柴崎岳の2ゴールには、思わず立ち上がって拍手してしまったし。
後半途中にファブリシオを投入したことについて意見が分かれているが、アントラーズのベンチワークとしては、ファブリシオの一発で90分での勝ち切りを意図したんだろう。確かに惜しい一発があり、組織戦術の低下との引き替えではあったかもしれないが、その意図は間違っていたとは私は思わないな。
それよりも、後半の最終盤、金崎がスルーパスで抜け出して、確かに角度はなかったが、あそこは折り返さずに浮かしたシュートを打って欲しかったのと、アディショナルタイム終了間際に、左からのクロスを右の遠藤康が合わせられなかった(枠を外した)シーン、、、あれこそは決めて欲しかった。それで3-2で終えられていたのにな。せめてマウスに。
延長戦に入ってリードを許した後の、柴崎のフリーキックに合わせた鈴木優磨のヘッドはクロスバー、、、決めてよね。そういう部分の差ですよ。かたやロナウドがボックスの中で前を向いている状態で足元にボールが入ると、いとも簡単にクイックリーに巧みなシュート技術でネットを揺らすのと。
まぁね、こういう戦いの経験を積めば、日本のフットボールは絶対に強くなります。ただ、そういう戦いの場が無いんだよね。今度はまたいつ?? って感じでしょ。リセットになっちゃうんだよ。
それは国内リーグ(Jリーグ)の中で(現状のJリーグの戦いが甘いとかどうとか)云々というより、国内リーグも確かにもっと厳しくレベルの高い戦いになることは求めたいが、そこだけじゃなく、例えばヨーロッパでも、チャンピオンズリーグは言うまでもなく、ヨーロッパリーグっていうものもあるわけで。ヨーロッパリーグの試合を見ていても、こういう試合を(国内リーグと並行して)戦っていれば、そりゃグングン個人能力も個人戦術も、チーム戦術も、向上しますって。いつもそう思いながら、ヨーロッパリーグを見てるんだけどね。
ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)って?? いやいや、そういうんじゃないんだよ。
じゃ、どうするのか…ってとこだよね。プレシーズンマッチじゃ、あんまり意味は無いし。どうしようもない、か。。。グローバルに機構なり仕組みができちゃってるしな。国内リーグもちゃんとやらないといけないし。
鹿島アントラーズの選手たち全員、もちろん素晴らしい奮闘だったが、それでも大きく二分はできますかね。こういう中でも今日的なパフォーマンスができる選手と、そうではない選手。明確に二分できるなぁと思いながら見てましたけどね。年齢は関係ない、、、例えば小笠原は明らかに前者。どの選手はどっちに見えたかは、ナイショにしておきますけど。