ファイナルもいい試合だったが、セミファイナルも見所満載だった、Jユースカップ。
2016.11.22
Jユースカップは先日FC東京とサンフレッチェ広島の間でファイナルが行われたんだが、セミファイナルの京都サンガFCとFC東京の試合も(チラ見してたんだが)いい試合だったんで、録画しておいたものをようやく視聴。両チームとも4-4の2ラインによるゾーンディフェンスで、見所満載だった。
中盤のパス回しで試合を構成しようとしたりポゼッションをやろうとしても、中盤の守備網がスカスカだったりするチームが結構あったりするんだが、ユース年代のチームはかなりゾーンディフェンスができるようになってきてるのを感じますなぁ。ただ、時間が経過するとルーズになっちゃうところがあるんだけど。
そんな両チームのゾーンディフェンスを堪能(?)させていただきつつも、日本のチームらしく中盤からのイマジネーションあるフィニッシュ狙いも見られ、それに加えてサイドからの速いストレートボールによるフィニッシュ狙いも見られ、そういう新たなフェーズになってきてるよね、っていう感じだ。
ただ、やはり最前線というかフィニッシャーの迫力はもうひとつであったり、フィニッシャーのイマジネーションが、そのひとつ前のプレーと比べるともうちょっと…というところであったり、そんなことも感じたり。あと、普通のクロスボール(そういうイマジネーション溢れるラストパスやアシストではなく…)は、そういうイマジネーション溢れる部分に比して相変わらず精度が足りないというか、ショボかったりするのも、これまた日本のフットボールのデフォだなぁ。
ミドルシュートも、平気にアウトのキックが見られるようになってきたし。それでゴラッソも結構目にするようになってきた。そういえば先週末のTBSのスポーツバラエティ番組(そういう表現でよいのか??)の中でも、川崎フロンターレの大島僚太がプレースキックをアウトで蹴り込んでいたが、ああいうのも、一世代前の選手だったら見られない光景だよね。アウトのキックが増えてきたのはイイことですよ。
こういう風にユース年代の充実は確かなものがある。U-20ワールドカップに4大会も続けて出場権を逃し続けたことが何か違う解釈を生んだりしてるような気が常々しているんだが、個々の選手の能力や技量が悪いわけではなく、チーム戦術(あるいは指導の問題から来る個人戦術)やチームマネジメントやチームづくりに起因するものだと私なんかは考えていて、こういう優れたユース年代の選手たちをどのように伸ばしていくのか、そこは指導者やクラブや日本サッカー協会の手腕とかフィロソフィーとか手立てにかかってると思うんだが。アンダー世代の代表チーム(日本代表)だけで、こういう世代の選手たちを吸い上げ育成しようとするのでは、どうにも不足だと思うんだな。