ユーロから…再びイタリアのシステムについて。
2016.06.18
一昨日のエントリーの続きみたいなもんですが、日本時間昨夜、イタリアVSスウェーデンという見所ある試合いがあったので。
イタリアは今大会、ご存じのように3バック。左右にウイングバックを配置し、中盤はデ・ロッシが中央に、その前に2人居て、2トップ、、、っていうのが基本フォーメーションですかね。決して引きこもってるわけではなく、攻撃となれば、3バックが左右いっぱいに開き、両ウイングバックも高い位置取りで、中央には2トップに加えて中盤の2枚も入って来るという積極性を出す。相手が前を向いてボールを持てば、2トップが前からプレスに行くのはもちろんだが、中盤底がデ・ロッシに加えてもう1枚(2枚)になり、前は1トップ2シャドーのような形でプレスとスペース消しとパスコース限定に動く。当然、最終ラインには両ウイングバックが引いてきて5バックの形になることもある。
こういうシステムが実にスムースで、日本のチームだと、こういうシステム、戦術、可変性というか、こういう風にやれって言われてもできないんじゃないか。そう思いながらスウェーデン戦を見てましたね。
もちろん一昨日エントリーした守備網システムもあらためて見せていただいたが、これに対して面白いのが、スウェーデンがアバウトな放り込みを試みた場合に、イタリアの最終ラインに混乱やギャップが出かかってた…といったところですかね。ま、イブラヒモヴィッチという強力なアタッカーがトップに居るからこその、スウェーデンのそういう手なわけだが。
試合の方は、終盤、あれって感じで前を向いてボールを受けて、ドリブリングにスピードが乗ったフォワードのエデルが、スウェーデンの何枚も居たディフェンスラインを斜めに切り裂きながらファインゴールを叩き込み、それが決勝ゴールに。スウェーデンのディフェンスラインは、エデルがスピードに乗ったドリブルで入って来ようとした時に、ディフェンダーの1人が足を滑らせたのか慌てたのか、そのまま突進させたのが残念だったかな。あそこでコースを塞ぐなり、寄せてリトリートするなり、一定の対応ができていれば、あの失点は無かったかもしれない。
今日もイタリアのシステムのことを書いてしまったが、別に気に入ったとか、そういうことではないので。ただま、今回のユーロは新しい戦術や戦略みたいなものが、これまでほとんど(全く??)見られないので、そういう点では今後のイタリアの試合なり、イタリアのパフォーマンスが対戦相手との絡みでどうなるか(疲労も蓄積していくし…)注目するところではあるかと。