2007年の北京オリンピック・アジア最終予選。
2016.01.13
テレビ朝日が深夜に人知れず(?)不定期にオンエアしてる「U-23日本代表 五輪最終予選激闘譜」だが、正月三が日のどっかでオンエアされた北京オリンピック・アジア最終予選、2007年10月17日のカタール・ドーハでのアウェイ戦、そして2007年11月21日の東京でのサウジアラビア戦(2試合を立て続けにオンエア)を録画してあったので、数日前にようやく見ましたよ。
勝った負けたは、まぁいいとして。
カタールとのアウェイ戦は4-2-3-1のフォーメーションで、2列めに柏木を置き、右に水野、左に本田圭佑という配置。柏木はこの時まだ19歳だったらしく(この試合では右サイドバックの内田篤人も19歳だったらしい)まぁ確かにいいプレーなんだが、本田が左サイドで存在感があるような無いような微妙なような。まぁ、守備のこともあるんで本田をサイドに置いてるんだろう…と思わされた感じ。柏木はJリーグでも非常にパフォーマンスがよかったんで使いたくなっただろうが、でも置くとしたらここ(2列め中央)しかないわな。そういう感じ。だから何でもかんでも、日本では大好きなタームである「トップ下」が「一番」なわけじゃない。とはいえ、柏木しか攻撃にメリハリが付けられていないのも実際の印象。後半に家長を投入したが、水野に替わって右サイドに入れていて、本来は家長が柏木の位置で攻撃をリードしなきゃいけないんじゃないのか、、、と思いながら見てたんだな。家長はどう思いながらベンチで、そしてピッチでプレーしてんだろうとも思いましたね。
サウジアラビアとの東京の試合は、これが最終戦なんだが、この試合はドローでOKだったんだが、もしや敗れるとサウジアラビアと順位が入れ替わってしまうという状況。先制点を奪って優位(安全)に試合を進めたかったのだろう、反町監督は3バックにして3-5-2のフォーメーションを採用し、2トップにして前を厚くした戦略。2トップにしただけで、それ以外は(右サイドバックの内田を削っただけで)全く顔ぶれ同じ。だから右の水野、左の本田が、いわゆるウイングバックの役目もしなきゃならん。中盤底は細貝と青山敏弘なんだが、現在の青山と違ってパスミスも多く、守備でもスクリーンになってなく、細貝がその分相当にハードワークして頑張ってるが負担も大きく、ボールを散らすなんてことまでは手が回らず的な印象。元々ビルドアップや展開はちょっと…と言われてきた細貝だが、このようなプレー内容を強いられてちゃぁ、ちょっとかわいそうな(気の毒な)感じもした。ま、明らかに中盤底(中盤センター)のプレーメイクが弱いかな。大久保たちが居た4年前のアテネ・オリンピックのチームの方が、率直に言って上のような印象がするけれども…こうしてあらためて見てみると。
ベンチワークもいまいちよくわからんな。まぁオリンピック代表(U-22もしくはU-23)の監督・コーチについては、日本サッカー協会ももうそろそろいい加減、従来の選出方法というか考え方を変えませんかね。明日から始まるU-23アジア選手権の結果の如何にかかわらず。Jリーグで好成績をクラブにもたらした監督を(しかし優勝したとかではなく、魅力的なフットボールを展開したわけでもなく、比較的中位から下位というイメージのあるクラブをリーグ戦上位に躍進させた…ということでもって)選出してきてんだが、それって何の根拠というか論理基盤に則ってるんっすかね。単に日本人監督で、、、っていうだけのことだろ。サンフレッチェ広島が優勝すれば今度は森保監督で…っていう話が湧きあがるという、最近になっても全く変わらない構図。