クラブ・ワールドカップ、サウジアラビアのアル・ヒラル、マンチェスター・シティをゴールの報酬の末に延長戦で破る。
2025.07.03
ACL(ACLエリート)ですっかりお馴染み(?)となったアル・ヒラル。今回のクラブ・ワールドカップ出場のアジアのクラブで唯一グループステージを突破(2位通過)して、ラウンド16でマンチェスター・シティと対戦。
アル・ヒラルは言わずもがな莫大な資金を投入して外国籍選手を集めまくって、このシティ戦のスターティングラインアップも(アタッカーのミトロビッチがケガで不在ではあるものの)外国籍選手が8人(サウジアラビア籍の選手は3人)という構成。
(ちなみにシティの方もイングランドのクラブだが、イギリス籍の選手は0人…)
アル・ヒラルはシモーネ・インザーギ監督就任直後だが、この試合ではインザーギ監督の基本フォーメーションである5バック導入。
序盤からシティが普通にボールを保持し、早くも5分過ぎにドクのクロスに中央でフリーでヘッド、、、そして9分、ゴールライン際まで抉ってフィニッシュ。シティ、あっさり先制。
その後もシティが押し込む時間が続き、アル・ヒラルはミリンコヴィッチ・サヴィッチやルベン・ネヴェスの長いパス交えてカウンターで対抗。シティの追加点を許さず1-0で後半へ。
後半立ち上がり、カンセロのクロスからゴール前で何人もゴールへ迫る執念を見せ、最後はマルコス・レオナルドが同点に。
さらに5分後にロングカウンター、、、ハーフウェイライン手前から一気に独走ドリブルからマウコムがミスることなく捻じ込んでアル・ヒラル、まさかの逆転。
だがシティもさすがに55分にコーナーキックからハーランドが捻じ込んで2-2。
このままスコアは動かず、延長戦突入。
延長戦前半早々、コーナーキックからクリバリが打点の高いヘッドでアル・ヒラル勝ち越し。
だがシティも途中出場のフォーデンがファーのゴールポストぎりぎりの位置から捻じ込んで再び同点、3-3。
だが次のゴールはアル・ヒラル、、、ルベン・ネヴェスからレナン・ロディ、、、クロスをミリンコヴィッチ・サヴィッチがダイビングヘッド、、、マルコス・レオナルドが押し込んで4-3。
シティは残り時間に追いつくことができず、なんとアル・ヒラルがマンチェスター・シティを破ってしまった。
まぁ、さすがの強力(そして高額)外国人軍団。見事なまでの彼らの働きで4ゴール。。。
だが、反則でもルール違反でもないし、それくらいの選手構成じゃないと戦えない(もはやそういう世界線)ってことだよなぁ。。。
そしてベンチの監督・コーチングスタッフの腕。この試合でもインザーギ監督の(ヨーロッパ・チャンピオンリーグでの借りを返すんだ的な???)勝利への意思と渇望が結実した感じだろう。
また、シティのコンディションや準備等が十分でなかったことは明らかだが、それでも4ゴールを奪った(外国籍軍団の活躍ではあるが)という事実から見えるものは、例えば日本のチーム(ナショナルチーム含む)にこれから(早急に)どういう攻撃・攻撃力が必要、不可欠か、ということではないのかね。
細々したイマジネーション豊富なフットボール、高い次元のコンビネーションのフットボール、それももちろんイイんだが、そればっかりじゃなく、ロングカウンターであったりロングフィードであったり、、、スピードとアジリティで日本の選手がぶっ千切るルことだって可能なわけだし、、、、そういう部分でしょう、と。
なお、アル・ヒラルのクオーターファイナルの対戦相手はブラジルのフルミネンセ。
その他のクオーターファイナルの対戦カードは、ブラジルのパルメイラスとチェルシー、パリ・サンジェルマンとバイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリードとドルトムント、というカードになっている。
クオーターファイナルは日本時間7月4日(土曜日)と5日(日曜日)にそれぞれ2試合ずつ。
フルミネンセVSアル・ヒラルは日本時間4日(土曜日)4:00AM。
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