坂元達裕とコヴェントリー、延長戦後半アディショナルタイムの被弾で昇格ならず…
2025.05.16
イングランド・プレミアリーグ昇格プレーオフ。坂元達裕がプレーするコヴェントリー1stレグのホームを1-2で落としてしまい、逆転を狙って今度はサンダーランドのホームに乗り込んでの2ndレグ。
坂元達裕はいつものとおり2列め右でスターティングラインアップ。アウェイの1stレグを勝利で終えたサンダーランドはやや慎重な立ち上がりで、アグリゲートスコア同点に追いつきたいコヴェントリーが押し込む展開。
この試合、多分意図的と思われるが坂元は右ワイドに張って、中のレーンを味方の右サイドバックのファン・エバイクが高い位置を取り、坂元をフリーにしようとする印象。坂元にボールが入ればサンダーランドは必ず1人がすかさず寄せて来る(これが後半には2枚になり、さらにやや距離を置いて3枚めもケアに来る)形。
ようやく坂元の右からのクロスがイイ弾道で飛んだのは30分過ぎ、ファーポストでヘッドで落として、ゴールキーパー眼前で足を伸ばしてさわったが残念ながらクロスバーを越えてしまって、この決定的なチャンスはゴールならず。
坂元は2度ほどゴール前に入ってフィニッシュを狙ったが、ゴールならず。守備でも相手左サイドの縦突破をケアして塞ぎ、スライディングでクロスをカット、あるいはバイタルエリアのこぼれ球をシュートされるシーンでもスライディングでブロックと活躍を見せる。
この試合スコアレスで後半へ。左からのコーナーキックをマイナスのグラウンダーで入れ、坂元がワンタッチでゴールを狙うデザインされたプレーもあったが、ゴール前に人数をかけた壁を作るサンダーランドにブロックされてゴールへ届かず。
後半は前半と変わって坂元が1つ中のレーンに位置取りし、その外のレーンを右サイドバックのファン・エバイクがオーバーラップするシーンを何度も見せる。
これが奏功したのが75分過ぎ、コヴェントリーは中央から右ワイドに出ていき、坂元が中へ、ペナルティエリア内へ、、、大外をファン・エバイクがオーバーラップしてクロス、、、この流動性によって逆サイドでフリーになったところにクロスが落ちてワンタッチで沈めて遂にアグリゲートスコア同点に。
アディショナルタイムには、左コーナーキック、、、坂元は左サイドニアへ寄って行き、その流れから逆サイドから放り込まれたクロスにゴール前でジャンプはヘッドで合わせたが、わすかにマウスを外れてしまいヒーローとはなれず。
結局追加点は奪えず、アグリゲートスコア2-2により延長戦へ。
坂元は延長前半にもクロスをヘッドで合わせたり、こぼれ球をミドルで狙ったり、最後までゴールをめざして奮闘。守備でもペナルティエリア内へ斜めにスプリントして来てフィニッシュを狙った相手選手に最後までしっかりついて行って身体を寄せてシュートを打たせないなど、大いに奮闘。ベンチのランパード監督やピッチ上のチームメイトの信頼も十分感じられるパフォーマンス。
だが、延長戦も後半アディショナルタイム残りわずかというところ、サンダーランドの左コーナーキックに何故かエアポケットにように1人フリーにしてしまい、そのジャンプヘッドは妙な不思議なヘッドになって多分どうやら脳天ヘッドに当たったようだが、何故かゴールマウス方面へ飛びクロスバーを叩いてゴールラインを越えてしまい、これが決勝ゴールに。PK戦かと思われたところ、劇的なミラクルゴールでサンダーランドの勝ち上がり、コヴェントリーの敗退となった。
坂元達裕にはたいへん残念な結末となってしまったが、十分なパフォーマンスを見せた120分の戦いだったんではないだろうか。
もう1つのシェフィールド・ユナイテッドと平河がプレーするブリストルの2ndレグは、アウェイの1stレグを3-0という大勝でホームに帰ってきたシェフィールドが着実にゴールを重ねて再び3-0の勝利。2連勝で勝ち上がりとなった。
平河は後半の比較的早い時間(60分前)に途中出場。
プレミアリーグ昇格プレーオフのファイナルは一発勝負、来週末にウェンブリーでシェフィールド・ユナイテッドとサンダーランドの間で争われる。
なお、サンダーランドがプレミアリーグ昇格すれば、サウサンプトンの菅原を獲得するという噂も出ている模様。菅原にはイタリア方面から獲得の動きがあるらしいし、このところベンチ外が続いており、サウサンプトンを1シーズンで離れることは間違いないだろう。
カテゴリー:ヨーロピアン・フットボール2024-25シーズン